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プラモデル用コンプレッサー選びのポイントを紹介しています!

プラモデル用コンプレッサー選び、「3つのポイント」

エアーブラシ塗装に必要な、圧縮空気を作るのが「コンプレッサー」。

ハンドピースと共に、エアブラシ塗装には必ず必要になってくる機材です。

駆動方式やタンクの有無等、色々違いがありますけど、購入の際は特に「空気圧力」 、「連続使用時間」 、「作動音」の3つをチェックしておくと、良いんじゃないかなと思います。

コンプレッサー選びのポイント

空気圧力

まず空気圧力。これはどのぐらいの強さでエアーを排出出来るかで、「最大空気圧力」と「連続使用圧力(定格圧力)」の2つがあります。

実際に塗装するときの圧力は、「連続使用圧力」の方です。連続使用圧力とか、定格圧力とかメーカーによって呼び方が違うんですけど、実際に塗装するときに出せる圧力という意味になります。

「連続使用圧力 0.1Mpa」等と表記されていて、数字が大きいほど強いエアーを出すことが出来ます。

写真はリニアコンプレッサーL5の圧力ですが、左がハンドピースからエアーを出してない状態の「最大空気圧力」、右はエアーを出して実際に使う時の圧力「連続使用圧力(定格圧力)」です。

ハンドピースからエアーを出すと、圧力は結構下がってしまうのが分かると思います。

「実際に塗装する際は、どの程度の圧力があれば良いの?」

と言った疑問もあると思うんですけど、個人的には通常塗装の場合は連続使用圧力「0.06~0.08MPa」、ウレタンクリアーを塗装する場合は「0.1~0.12MPa」程度の圧力が使いやすと感じてます。

ウレタンクリアーの方は、個人的にフィニッシャーズのGP1を原液吹きで塗装することが多く、その際に吹きつけやすいと感じている圧力が「0.1~0.12Mpa」程度です。薄めて使う場合は、薄め具合にもよりますけどもう少し低い圧力で吹きつけられます。

ただ、例え薄めて吹くとしてもウレタンを塗装するなら、最低でも連続使用圧力「0.1MPa」以上は出せるコンプレッサーを購入しておいた方が良いです。

それ以下しか出せないと、メーカーの規定以上に薄めないと吹きつけられなかったり、塗装面が滑らかに仕上がらなかったりと、不具合が出てくると思います。

連続使用時間

コンプレッサーを連続で使用できる時間のことで、理想は時間制限無しの連続使用できるタイプ(クレオスのL7、L5等)で、少なくとも1時間は連続運転出来るコンプレッサーを選ぶのが良いんじゃないかなと思います。

連続使用時間が30分とか1時間とか制限のあるものは、定格圧力を維持出来るのがその時間内という事で、制限時間を超えたからと言ってすぐに使えなくなる事はないんですけど、あまり短いのは避けておくのが無難だとおもいます。

個人的には連続使用時間が1時間の、タミヤREVOコンプレッサーをメインに使ってますけど、今のところ不自由を感じたことはないです。

ただ、この辺は人によって様々だし、塗装作業に入るとなんだかんだで時間がかかってしまうので、気になるようなら制限時間なしのコンプレッサーを選んでおくのが確実です。

連続使用30分程度のコンプレッサーになってくると、作業に支障が出てくる可能性があります。サブ的に使ったり、時々塗装に使う程度であれば大丈夫だと思いますけど、日常的に使う場合はちょっと作業時間が短いかなと思います。

作動音量

「作動音量 50db」などと表記されていて、数字が小さいほどコンプレッサーの作動音が小さくなります。ただ、音質の違いでも体感的なうるささは結構変わってくるので、あくまでも目安程度に見ておくのが良いと思います。

コンプレッサーの作動音は、住宅環境によっては最も重要な要素だと思うので、作動音が気になる場合は出来るだけ静かなコンプレッサーを購入しておく必要があります。

ただ、静かなコンプレッサーといっても、実際の動作音はコンプレッサーを動かして聞いてみないと分からないですよね。

そこで、下記動画にクレオスのプチコン・ L5・L7、タミヤのコンパクト・ベーシック・REVO・SW-653の、各コンプレッサーの作動音を録音してUPしてみました。

ハンドピースからはエアーを出した状態で、コンプレッサーから1.5m程離れた位置から、デジカメで録音してます。

上記の中で最も静かなのはプチコンですけど、メインのコンプレッサーとしてはちょっと非力な感じ。でも深夜作業も安心な静かさです。

メインとして使える圧力があり、それでいて作動音が小さいのは、プチコンの次に静かな「リニアコンプレッサー L5」です。音量も小さめですけど音質自体が軽い感じで、体感的にも静かに聞こえます。

次に静かなのは、同じくクレオスの「リニアコンプレッサー L7」でしょうか。L5よりは重量感のある音になりますけど、それでも結構静かです。深夜の塗装作業はちょっと注意が必要かも。

タミヤのREVOコンプレッサーは低くこもったような音で、ちょっとうるさく響きそうな感じですけど、消音対策を施す事でかなり作動音を小さく出来ますよ。

こちらのページに、コンプレッサーの消音対策をUPしてます。

コンプレッサーはどれを買えば良い?

各社から色々発売されているコンプレッサーですけど、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。

予算や作る模型の種類、ウレタンを塗装するのかしないのか、作動音等よって人それぞれ違って来ると思うんですけど、代表的な下記コンプレッサーについては、それぞれのページに詳細をUPしてます!

●タミヤ
タミヤ コンパクトコンプレッサー
コンパクト
タミヤ ベーシックコンプレッサー
ベーシック
タミヤ レボコンプレッサー2
REVOⅡ
タミヤ SW-653
SW-653

●GSIクレオス
クレオス プチコン
プチコン
クレオス リニアコンプレッサーL5
L5
クレオス リニアコンプレッサーL7
L7

その中から、総合的に見て個人的に良さそうかなと思うコンプレッサーを、いくつか選んでみました!

 GSIクレオス リニアコンプレッサー L5 L5

おそらく、最も使ってる人が多いベストセラー機種が、このリニアコンプレッサーL5です。私も今はこのL5を使ってます。作動音が軽く静かで夜の使用も安心です。故障も少なく高い耐久性があり、脈動もほぼなく24時間連続使用可能。

ウレタンクリアーを塗装しないなら、このL5がベストだと思います。

L5で塗装できるウレタンもありますけど、もうちょっと圧が欲しいかな。個人的にはL5をメインに使って、ウレタン塗るときはタミヤのSW-653を使ってます。

通常塗装には十分余裕のある圧力と、夜でも使える静かな動作音で快適にエアブラシ塗装が出来ます。口径0.5mmのハンドピースも問題無く使えますよ。

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 GSIクレオス リニアコンプレッサー L7 L7

L7は、ウレタン塗装を含めたあらゆる塗装に使えるコンプレッサーです。L5よりも作動音が大きめですが、それでも結構静かな部類だと思います。夜のアパートだとちょっと気になるかも?

定格圧力は0.11~0.13MPa(実測)と、ウレタン塗料も問題無く吹きつけられる十分な圧力があります。リニア駆動で脈動がほぼなく、故障が少なく高い耐久性が有り、24時間連続運転も可能と、これ1台あれば快適にエアブラシ塗装が出来る万能コンプレッサーです!

L5より数千円高いですけど、余裕があればL7の方が良いかも。

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 タミヤ REVOコンプレッサーⅡ レボコンプレッサー2

タミヤのレボコンプレッサーⅡは、クレオスのL5と似たような性能のコンプレッサーです。L5よりも少し圧力が低くて作動音が大きく、連続使用時間は1時間の制限がありますけど、価格はL5よりも5000~8000円程安いです。連続使用空気圧は0.08Mpaとウレタン以外の通常塗装には十分な圧力で、問題無く塗装できます。

ただ、長く使ってると使用圧力が下がって来る傾向があります。以前まではこのREVOメインで使ってましたけど、連続使用圧力が0.05Mpaまで下がって来たのを機にクレオスの「L5」に買い換えました。耐久性はL5の方が高いと思います。

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 タミヤ ベーシックコンプレッサー ベーシックコンプレッサー

価格を安く抑えたいなら、「タミヤ ベーシックコンプレッサー」がオススメです!ハンドピースも付属していて、別売のACアダプタとセットで買っても約1万円程で済みます。

連続使用圧力は0.05Mpaと少し低めですが、0.5mm等口径の大きなハンドピースも使えるし、通常塗装は問題なく行えます。

ただ、艶有り塗装時はもう少し圧力が欲しい感かも。ウレタンは圧不足で吹きつけは厳しいです。作動音量はハッキリ言ってうるさい(65db)ですが、安価でもちゃんと使えるコンプレッサーです。ちょっとこだわって作りたいけど、そんなに本格的なものは要らないという場合にオススメです!

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