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プラモデル・模型のマスキング

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マスキングとは、プラモデルを2色以上で塗り分ける場合に色を付けたくない部分をマスキングテープやゾル等で覆い(マスクして)、塗料がつかないようにして塗り分ける塗装方法です。

プラモデルの塗り分けには、必ず必要になってくる作業の1つです。

このページでは、塗料を滲ませず、キレイに色を塗り分けるマスキングのコツを紹介したいと思います!


マスキング作業に必要な物

個人的にマスキング作業に使っている道具類は、大体写真の様な物です。


● マスキングテープ

マスキングテープはタミヤ模型から発売されている物を使ってます。

6mm、10mm、16mm幅はケース入りなのでホコリがつきにくく、カットも簡単、薄手でしっかり貼れてノリが残ることもなく、入手も容易で非常に使いやすいです。

40mm幅もありますが、ケースは無いようです。

ホームセンターで売ってあるマスキングテープ等は、物によってはノリが残ったりする物もあるので、その辺気を付けておいた方が良いです。



● マスキングゾル


マスキングゾルは、テープではマスキングしづらい凹んだ箇所や隙間、曲面部分をマスキングするのに使います。

写真左のGSIクレオスのゾルが、一般的に入手しやすいと思います。

ゾルには「ゴム系」と「非ゴム系」の2種類有り、「非ゴム系」は塗ってからカッターで切り出す事が出来ますが、「ゴム系」は出来ません。

写真左の右側、「neo」の表記があるのがゴム系で、ゴム系の方が剥がしやすいです。

個人的には、ゾルはテープの隙間埋めに使う場合が殆どなので、今は剥がしやすいゴム系(neoの方)しか使ってないです。



● デザインナイフ、定規、カッティングマット


マスキングテープはライン状に細くしたり、曲線にしたりと、頻繁にカットする事になりますが、カットする時はカッティングマットを敷いておくと、刃を傷めずテープもキレイにカットできます。

細くカットする際は定規を当ててカットしますが、プラスチック製の定規だと定規に刃が食い込む事があるので、ステンレス製が使いやすいと思います。

それと定規は、カッティングマットに残ったマスキングテープを、まとめて取り除くのにも便利です。マットは多少傷つきますけどね。。

カッターは、個人的にはデザインナイフを使ってますが、普通のカッターでも問題ないです。使いやすい物でOKだと思います。



● ピンセット


ピンセットは、マスキングテープをつまんで貼ったり、剥がしたりするのに必須の道具ですが、先端が細くて合いの良い、タミヤの精密ピンセットが非常に便利に使えてます。



●ディバイダー


ディバイダーは、主に艦船模型でマスキングテープ貼る箇所の長さを測り、テープをあらかじめカットして貼るのに便利です。



● ポンチ


ポンチはマスキングテープをくりぬき、小さな円形のテープを作るのに使えますが、断面が多少ぼやけ気味になるので、円形のマスキングシートなどを使った方が良いかもしれません。



マスキングのポイント

キレイに塗り分けるためのマスキングのポイント等を、いくつか紹介してみたいと思います。

1.カッターで切ってキレイな面を使う

マスキングテープは、そのままだと両サイド部分が若干ささくれ立ってたり、ホコリがついてたりするので、ボディの塗り分けなど確実に塗り分けたい場合は、カッターで切って面をキレイにしておくと良いです。


写真右側のマスキングテープは、左側はテープそのままで右側はカッターでカットしてます。

テープそのままの側は若干ラインがよれてますが、この面を使ってしまうと塗り分けラインも微妙に汚くなってしまいます。

内装など、あまり目立たないところは問題ないですけど、きっちり塗り分けたい所はカットして使った方が仕上がりもキレイです。



2.にじみ防止の為に必ず端を押さえておく

マスキングテープが模型に密着してないと、隙間から塗料が滲んで汚くなってしまいがちです。

特に筆塗りの場合はどうしても滲みやすいので、指や綿棒、スジ彫り部などは爪楊枝などを使って、しっかり密着させておきましょう。



3.エアーブラシで塗装する


筆塗りだと、どうしてもマスキングテープの隙間から塗料が滲みやすく、キレイな塗り分けラインにならないことが多いです。

エアブラシだと、塗料を薄く乾かしながら吹き付けたり、吹き付ける方向をコントロール出来るので、テープの隙間から塗料が滲むという失敗が事が少ないです。

筆塗りでキレイに仕上げたい場合は、マスキングテープを貼った後、塗り分けラインにクリアー塗料を薄く塗っておくと、滲む所にはクリアー塗料が入り込むので後から塗る塗料が滲みにくく、目立たずキレイに仕上がりやすいです。

これはエアブラシで塗装する際も有効です。



4.塗装の順番を考える

どの順番で塗装するとマスキングが簡単か、ある程度考えて塗装しましょう。

塗装する面積が小さいからと言って後回しにすると、マスキングが大変になる事もあります。

あと、明るい色から先に塗るのが基本ですけど、隠蔽力の高いクレオスの「GX1 クールホワイト」等を下地に塗れば、例え黒を先に塗って明るい色を後回しにしたとしても、問題無いと思います。



5.シルバー塗装の上にマスキングする場合

シルバー塗料はプラスチックへの食いつきが弱く、シルバー塗装の上にマスキングテープを貼ると、剥がす際にシルバー塗装も一緒に剥がれてしまう可能性があります。

写真のボンネット部は、マスキングテープを剥がした際に、下地のシルバー色も一部剥がれてしまいました。

これを防ぐには、シルバー塗装をする前には食いつきをよくするため、必ずサーフェイサーを塗装しておきます。

そして、シルバー塗料自体にもクリアー塗料を2〜3割ほど混ぜておくと、かなり食いつきが良くなり、マスキングテープを貼ってもシルバー塗料が剥がれることはほぼ無くなると思います。



6.曲線はマスキングテープの細切りで対応

マスキングテープは、基本的に曲げて貼るとシワになってしまうので直線にしか貼れませんけど、細く切ってやるとかなりの曲面にもシワにならず、馴染ませて貼ることが出来ます。


こういった3次元的な曲面でも、細切りしたマスキングテープでマスキング可能です。

塗装の境目を細切りテープでマスキングして、内側はマスキングゾルを塗布しました。

ただ、こういったケースはマスキングテープが完全に密着してない所もあるので、筆塗りの場合は滲まないように塗装するのは、かなり難しいです。

塗料を滲ませず、キレイに塗り分けるには、エアブラシで薄く乾かしながら塗装するのがコツです。



カーブが急で細切りしたテープでも対応できない場合は、あらかじめカッター等で曲線にカットしたものを貼り付けていきましょう。

貼る位置のカーブと大体同じようになるようにカットして貼っていきます。
一度に貼らず、いくつかに分けて貼っていくとやりやすいです。



7.マスキングテープを貼った後に切り出す場合

マスキングテープは、最初にカットしてから模型に貼るのが基本です。

ただし、例えば自動車の窓枠部などスジ彫り部分での塗り分けで、スジ彫りがハッキリしていれば、貼った後にデザインナイフ等で切り出すのも有りだと思います。


スジ彫り部であれば、ナイフがずれて失敗する可能性も少ないし、ナイフのキズも目立たず、またスミ入れしてしまえばキズはさらに目立たなくなりますから。

ただ、スジ彫りが曖昧だとナイフがずれて失敗する可能性が高いので、その場合は最初にスジ彫りを深く掘り直しておくか、貼った後に切り出すのはやめておいた方が無難です。

ナイフがずれて塗装面を傷つけると修正が大変なので、少しでも不安があれば、マスキングテープを貼ってから切り出すのはやめておいた方がいいです。

内装など、あまり目立たないところであれば、ケースによってはスジ彫り部以外でも問題ないかもしれないです。



8.マスキングテープを剥がすタイミング

マスキングテープを剥がすタイミングですが、個人的にはボディなど艶有り塗装で、ある程度塗料の厚みがある場合は7〜8割程度乾燥させた時点で剥がしてます。

塗料の厚みがある場合、完全に乾燥させてから剥がすよりも半乾き程度の方が塗り分けラインがキレイになるような気がしてます。

内装部品など、つや消しとか半艶であまり塗料の厚みを持たせず塗装している場合は、塗装後すぐ剥がしても、完全に乾かしてからでもどっちでも良いかなという感じです。



9.テープを剥がした際の毛羽立ちの処理


特に塗料を厚塗りしたときに起こりやすいですが、マスキングテープを外した時に、塗料が毛羽立ってしまうことがあります。

これは1500〜2000番程度のペーパーで軽く磨いてやると、キレイになる場合が多いです。毛羽立ちがひどいと直らないかも。。

1500番前後のペーパーのキズであれば、上からクリアー塗料を塗るとキズは消えるので、コンパウンド等でキズを消してからクリアーを塗る、というような必要はありません。

ただし、シルバー塗装の場合はペーパーのキズが消えないので、ペーパーは当てられません。

シルバーの上にクリアー層がある場合は問題ないので、シルバー塗装と他の色を塗り分ける場合は、シルバーの上に軽くクリアーを吹いてから、塗り分けるようにしておくと安心です。



ケース別マスキング例

いくつか、マスキング例を載せてみます。

細かい部分のマスキングは、基本的にテープを細く切ったり、曲線に切ったり、ポンチで切り抜いたりして、少しずつマスキングしていくことになります。


車のヘッドライト部分です。マスキングテープをポンチでくりぬいたり、デザインナイフで曲線部分に合うようカットして、テープが貼りにくい部分はマスキングゾルを使いました。



こういった一体形成の部品をマスキングするのは非常に面倒ですけど、細かくカットしたマスキングテープを地道に貼っていくしかないです。



カーモデルのフロントバンパー部分。曲線部分はボディ形状に合わせてカットしたテープを貼り付け、その後、他の部分をテープとゾルでマスキング。



これは下地のクリアーレッドがデカールに滲み出て来たのを修正するためにマスキングしました。ただ、”SHOWA”の文字は小さすぎて諦めました。。



飛行機のキャノピー。これは、一度テープをキャノピーに貼って鉛筆で型を付け、それをカッティングマットに貼り付け。鉛筆のラインに沿って切りとり取って貼り付けてみました。



こちらはF1マシンのカウル。ボディに薄く塗り分けの凸モールドがありましたが、下地処理のペーパーがけで消えてしまうので、あらかじめ凸モールドの位置を厚紙で型を取っておきました。

その型紙を元に、細く切ったマスキングテープで塗り分けラインを決定。
全てマスキングテープを貼ると大量に必要になるので、塗り分けライン以外は不要な紙でマスキングして塗り分けてます。



カーモデルの窓枠は、細切りや曲面にカットしたマスキングテープを貼り、隙間にマスキングゾルを塗布。エアブラシで塗装してます。



カーモデルの透明ウィンドウは、最近のタミヤ製キットには専用のマスキングシートが入ってますが、入ってない場合は小さくカットしたテープを少しずつ外周に貼った後、内側をマスキングしていきます。

大きめのテープを貼り、シャープペン等で型を取って切り出して貼っても良いですが、どうしてもズレが出てしまうので、小さめのテープを貼った方がキレイに仕上がる気がしてます。

こちらの「透明ウィンドウのマスキング」のページに、詳細を別途UPしてます。



艦船模型の甲板は多数の小さな突起物があるので、マスキングは非常に面倒でが、細かくカットしたマスキングテープを地味に貼ってマスキングしていきましょう。

艦によっては、専用の甲板マスキングシートが発売されています。

詳細はこちらの「艦船模型の甲板マスキング」のページに、別途UPしてます。



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