プラモデル・模型の作り方を写真入りで1から解説!
車・バイク・飛行機・艦船・AFVなど、スケールモデルを中心にUPしてます。
TOP特集 Hot!完成品ギャラリー 制作日記 UP!組立・工作ポイント塗装ポイント情景・ジオラマ製作
工具・塗料・材料模型用語集模型ハウツー本 プラモ通販リンク集当サイトについて メール
TOP > 塗装ポイント> デカール貼りの疑問・トラブル

デカール貼りの疑問・トラブル

スポンサード リンク
デカールを貼る際のトラブルって、めんどうですよね。

デカールが千切れたり、動かなくなったり、気泡が入ったり、糊が弱くて剥がれたり、黄ばんでしまったり・・

でも、なんだかんだで意外と解決策ってあったりします。

このページでは、そんなデカールのトラブル対策をいくつか紹介してみたいと思います。

  1. 気泡が入った場合の修正方法
  2. デカールのシルバリング(白浮き)を防ぐには?
  3. 乾いた糊の汚れを拭き取るには?
  4. デカールの糊が弱く、剥がれてしまった場合
  5. 密着させたデカールを動かすには?
  6. 黄ばんだデカールを白く戻すには?
  7. 完全に乾燥したデカールを剥がすには?
  8. デカールが2つのパーツに跨がる場合は?
  9. 薄くて破れやすい、古くて脆いデカールの補強
  10. デカールを重ねて貼る場合
  11. デカールが千切れた場合は?




デカールを密着させた後、写真左の矢印部分のように気泡が入ってしまってた場合でも、右の写真の様に修正することが出来ます。

修正の手順としては、


まず気泡が出来てる部分にマークセッターを少し塗り、気泡をデザインナイフ等で極軽くつつきます。そして綿棒で押さえつければ修正完了です。大概は目立たない程度に修正出来ると思います。




「シルバリング」とは、デカールがパーツ(塗装面)と密着せず、間に空気が入りこんで、左の写真の様に白く浮いてしまったようになる事です。

シルバリングは微妙な凹凸があるつや消し塗装面に貼った時、デカールの糊が弱い、デカールが硬い場合などに起こりやすいです。

シルバリングを防ぐには、出来るだけ塗装面を滑らかにしておく事と、マークセッターやソフター等の軟化剤や蒸しタオルを使い、デカールをパーツ(塗装面)の凹凸にしっかり密着させること。

メタリック塗装やつや消し塗装の場合は塗装面が荒れているので、デカールを貼る前に一度クリアーを軽く吹いておくと、塗装面が滑らかになってシルバリングを防ぎやすくなります。

もしシルバリングが起きてしまっても、ラッカー系クリアーを薄く砂吹きしながら塗り重ね、研ぎ出しすると最終的にはキレイに仕上がってくれます。(写真右)

シンナー成分がデカールに染みこみ、軽くデカールが溶けることで密着して直ってるんだと思いますが、一度に厚吹きするとデカールがヒビ割れてしまう場合があるので、薄く乾かしながら、何度か吹き付けていきましょう。





デカールを貼ると周辺に糊が残って、水垢みたいに汚くなってしまう事がありますよね。

これは、完全に乾く前に綿棒等に水を含ませて拭き取れば、ほぼ取り除けますが、乾いてしまうと水では拭き取れなくなってしまいます。

そんな時は綿棒やティッシュに「Mr.マークソフター」を含ませて拭き取ってやると、キレイに取り除く事がが出来ますよ。




デカールが古かったり、水につけすぎたりして糊が流れてしまうと、デカールが剥がれてしまう場合があります。

剥がれたデカールは、「デカールフィクサー」を使うと、また貼り付けることが出来ます。

マークセッターでも良いですけど、このデカールフィクサーは軟化剤成分が全く入ってません。

デカールの業務用ノリを小分けした物で、完全にノリ成分だけなので、脆くなってるデカールにも安心して使えますよ。





デカールの強度、品質、どの程度乾燥させたかにもよりますけど、デカールを貼ってしばらく時間が経ってからでも、デカールを動かせるかもしれません。

まずは、デカールと塗装面に何か細いもの(写真はタミヤの精密ピンセット)を少しずつ入れて、デカールを剥がし、それと同時に水を含ませてやります。

デカールを剥がしつつ水を行き渡らせて・・と、少しずつ繰り返していくと、状況が良ければ動かせるようになります。

再度デカールを貼り付ける際は、マークセッターやデカールフィクサーを使い、糊を補強してやるとちゃんと貼り付けることが出来ますよ。




黄ばんでしまったデカールを白く戻す方法ですが、大まかに「太陽光(直射日光)に当てる」方法と、「キッチンハイターに漬ける」方法の、2パターンがあります。

●太陽光(直射日光)に当てる


まずは直射日光に当てるやり方。写真左は完全に黄ばんでしまったデカールですが、これを一部切り取って太陽光に当ててみましょう。

ベランダの上にマスキングテープで止めて、30分程直射日光に当ててみると・・



写真の下の方が直射日光に当てたデカールですが、明らかに黄ばみが取れてますね!写真右は実際に貼ってみた感じ。

完全に黄ばみが無くなってるわけではないですけど、ハッキリ分かるレベルで白さが戻ってきてます。
余白部分の黄ばみがけっこう気になるので、可能な限り切り取るとさらに目立たなくなると思います。

このデカールはさすがに黄ばみが酷いので完全には戻りませんでしたけど、ちょっと黄ばんでる程度であればほぼ新品状態にまで回復させることが可能です。

日光に当てる時間ですが、写真は30分程当てた状態で撮影してます。
その後1時間、2時間と当ててみましたけど殆ど変化がなかったので、あまり長時間当てても変化はないのかもしれません。


●キッチンハイターにつける

もう一つはキッチンハイターにつける方法。


キッチンハイターの原液に5分ほどつけてみたのが、右の写真。
若干は白くなりますけど、太陽光に当てたとき程ではない感じです。

それと、キッチンはターにあまり長く漬けるとデカールがダメになってしまうので注意しておいた方が良いです。

デカールにもよると思いますけど、5分程度が限界じゃないかなと思います。何より、あまり長く漬けておくと色が抜けてしまうんです。


写真は上が「元のデカール」、中が「キッチンハイター原液に10分程漬けたデカール」、下が「太陽光に30分当てた後、キッチンハイター原液に5分漬けたデカール」です。

真ん中はキッチンハイターに漬けすぎて、一部溶けてシワになってる上、色が抜けて来てます。

白や黒のデカールはそんなに違和感ないですけど、色が付いてるデカールをキッチンハイターに漬けるときは、この辺気を付けておいた方が良さそう。

リキッドデカールフィルムを塗っておくと、10分程漬けていてもシワになりにくく、かなり耐えますけど、その前に色が抜けて使えなくなってしまいます。

下の太陽光+キッチンハイター5分が一番白さが戻りましたけど、これもちょっとデカールが一部溶け気味になっちゃいました。キッチンハイターは慎重に使う必要がありそうです。

デカールが黄ばんでる場合は、とりあえず太陽光に30分程当ててみる事をオススメします!




デカールを貼ってはみたものの、やっぱり位置がおかしいので貼り直したい・・

そんな時はデカールを剥がさないといけないわけですけど、貼ってから時間が経って、完全に乾燥してたデカールはそのままだと剥がすことが出来ないですよね。

ムリして剥がそうとすれば塗装面も痛めてしまうし、シンナーにつけて塗装からやり直すと大変なので、何とかデカールだけキレイに剥がしたいところ。


そんな時は、デカールを貼った上にティッシュを置いて「Mr.マークソフター」を染みこませ、乾燥しないよう袋に入れて密閉状態にし、しばらく放置しておくと(写真は2時間ぐらい放置してます)キレイに剥がすことが出来ますよ。

ただ、剥がしたデカールはもう使えないので、アフターサービスで購入しないとダメですけど。。




2つのパーツにデカールが跨がる場合は、ケースににもよりますけど、デカールを貼った後で切り離した方が、キレイに仕上がる場合が多いです。


まずはパーツをマスキングテープ等で固定して、ずれないようにします。

その後デカールを貼り、綿棒で水分を押し出して位置がずれないようにしてから、デザインナイフやカッターで切り離していきましょう。

この時、切れ味が落ちてる刃だと上手くいかないので、必ず新品の刃を使うようにしておきましょう。これ、すごく重要です!!

それと切り離す時、端の方から切っていくとデカールがめくれる場合があるので、その時はデカールの真ん中から左右に切り離すようにすると、上手く切り離せます。



仕上げにマークソフターを筆に含ませて、切り離した部分を馴染ませたら完成です。




薄くて破れやすいデカールでも、破れにくく安心して貼れるようになり、曲面にも馴染ませやすくなるスグレモノがこれ、マイクロスケール社の「リキッドデカールフィルム」。


この「リキッドデカールフィルム」をデカールを水につける前に塗っておくと、デカールの余白みたいな、透明な薄い膜が出来て破れにくくなります。

タミヤのデカールは全般的に薄く破れやすい感じがしているので、個人的には安全の為ほぼ毎回塗るようにしてます。

使い方としては、デカールの上から筆で塗るだけでOK。乾燥が非常に早いので、大きめのデカールは幅広の筆で素早く一度塗りで仕上げるのがポイント。

厚く溜まってしまっても、10〜15分で乾いた後はデカールの余白みたいな、非常に薄い透明な膜になってくれます。

基本的に1度塗りで十分で、2度塗りすると強度が出すぎてマークセッターを塗ってもなかなか軟化せず、曲面に馴染ませるのがめんどうになります。

それと透明な余白が出来るので、研ぎ出ししないで仕上げる場合は、デカールの縁ギリギリでカットするようにしておくと良いです。

このマイクロスケース社の「リキッドデカールフィルム」があれば、デカール貼りが飛躍的に容易になるので、入手しておくと重宝すると思いますよ。

脆いデカールも安心して貼れる「リキッドデカールフィルム」 【楽天価格比較ページ】





デカールを重ねて貼る場合は、下に貼ったデカールが完全に乾いてから、重ねて貼っていったほうが安全です。

下のデカールが乾かないうちに上から重ねて貼ると、シワになったりする場合がありますから。





デカールが千切れてしまった場合は、ピッタリ合わせるだけでも殆ど分からないぐらいに修正出来る場合もありますけど、つなぎ目が目立ってしまう場合もあります。

写真右は千切れたデカールをピッタリ合わせたんですけど、乾燥したら若干つなぎ目が目立ってきてしまいました。



つなぎ目が気になる場合、そのまま妥協して諦めるか、もしくはデカールと似た色の塗料を筆で塗ってタッチアップしても良いと思います。

もし同じ色の不要なデカールがある場合は、そのデカールをつなぎ目に貼ってやり、上からクリアーを吹きつけて研ぎ出しすると、完全に分からなく修正することが出来ますよ。


【 デカールの貼り方  もくじ】
1.キレイに貼る為の道具類、デカール貼り・ベーシック編
2.デカール貼り・立体曲面編 〜シワ無くキレイに貼るコツ〜
3.デカール貼りの疑問・トラブル「11例」を写真で解説




今月号の模型誌&関連書籍


ノモ研 増補改訂版 (ホビージャパンMOOK 227)

ノモ研 2 野本憲一モデリング研究所 プラモデルを作ろう