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タミヤ 「コンパクトコンプレッサー」 レビュー

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タミヤから発売されている「コンパクトコンプレッサー」は、小さな見た目に反して、意外と圧力に余裕があってかなり使えるコンプレッサーです。

コンパクトコンプレッサーは手のひらに乗る程度の小ささなんですけど、連続使用圧力は0.07MPaと余裕があるので、特にエア圧不足を感じることなく吹きつけ出来ます。

ただ、口径0.5mmのハンドピースはエア圧が下がってしまい、あまり実用的ではないです。ハンドピースは口径0.3mmまでが実用的に使用出来ます。

この小ささからこの風量・圧力というのは想像以上で、ちゃんとまともに塗装できるのがちょっと驚きです。そして、この小さな本体から発生する作動音も意外に大きかったりします。

アパート等での夜間使用は気を付けた方が良いかも・・。
(このページの下の方に作動音と消音対策を載せてます。)

連続使用時間は30分で、説明書には30分使ったら10〜15分休ませるよう記載があります。使用時間はちょっと短めなので、頻繁にエアブラシ塗装するような場合は、もっと連続使用時間の長い他のコンプレッサーを選んだ方が良いかもしれません。

コンパクトコンプレッサーは、あまり頻繁にエアブラシ塗装しない場合や、気軽にエアブラシ塗装したい場合に良いんじゃないかなと思います。



タミヤ「コンパクトコンプレッサー」のセット内容は、コンプレッサー本体とACアダプタ、専用のエアーホース、説明書。本体は幅100×奥行き105×高さ55(mm)程。



本体の奥行きは、缶スプレー(高さ105mm)の高さとほぼ同じぐらいです。

エアホースはハンドピースと繋げる側は、通常の1/8(S)口金ですけど、本体と接続する側はコンパクトコンプレッサー専用設計になってるので、通常の1/8(S)ホースは使えないです。

この黒いホースですけど、結構巻きクセが強いのでどうも使い勝手がイマイチです。。

個人的には、タミヤのREVOコンプレッサー等に付いている、透明ホースの方が使いやすいです。透明ホースの方はクセも無く、柔らかくて取り回しやすいし、ホース内の水滴も見えるので便利で実用的なんです。

コンパクトコンプレッサーに採用しなかったのは設計上の理由でもあるんでしょうか・・。透明ホースの方がコストも安そうなんですけどね。

ただ、クレオスの「ホース用Mr.ジョイント(3点セット)」を使ってタミヤの透明ホースや、クレオスのスパイラルホース等を接続することも出来るので、自分好みのホースを繋げて使う事は可能です。


《主要データ 》
使用電源        :AC100V(60Hz/50Hz)
定格消費電力     :18W
最大連続使用圧力  :約0.07MPa
最大吐出空気量   :3リットル/min
定格使用時間     :30分
吐出口サイズ     :1/8(S)
作動音量        :55db
概略寸法        :幅100×奥行き105×高さ55(mm)
重量           :435g

※定格消費電力はカタログ表記がなかったので、ワットモニターを使って調べた実測値です。60Hz地域での数値なので50Hz地域だと多少変わってくるかも知れません。



口径の異なるハンドピース毎の最大連続使用圧力

口径0.2mm、0.3mm、0.5mmと、それぞれのハンドピースで実際にエアーを出した状態で、タミヤ「コンパクトコンプレッサー」の最大連続使用圧力を計ってみました。

使った圧力計は、クレオスの「Mr.エアーレギュレーターMk IV(圧力計付)」です。圧力計の精度がどこまで正確なのかわからないので、参考程度に見ていただければと思います。


●口径0.2mm

口径0.2mmのハンドピースは、「タミヤ スーパーファインHGエアーブラシ」を使用。

最大連続使用圧力は0.08MPa弱。カタログスペック上の最大連続使用圧力は0.07MPaなので、ちょっと高いです。


●口径0.3mm

口径0.3mmは、「タミヤHGエアーブラシ」で測定。圧力は0.07MPa。
口径0.3mmでカタログスペック通りの圧力が出てます。


●口径0.5mm

口径0.5mmのクレオスLWA(PS-266)だと、圧力は0.04MPaちょい。



同じく口径0.5mmですが、エアアップ機構付きのトリガータイプ「PS-290」も試してみます。(エアアップ機構についてはこちらにUP)

これはキャップが通常吹きつけ用の「丸形キャップ」と、幅広吹きつけ用の「幅広キャップ」の2種類あり、まずは通常吹きつけ用キャップの圧力から。

最大圧力は0.05MPaちょい。同じクレオスの口径0.5mm(LWA PS-266)と比べると、エアアップ機構がある分こちらの方が高い値になるんですけど、0.01MPa程UPしていて、なぜか他のコンプレッサーより上がり幅が大きいです。



こちらは幅広吹きつけ用のキャップでの最大圧力。0.02MPaちょいまで下がってしまいました。このキャップは幅広に塗料を広げるため、空気の排出口が3箇所あるので、どうしても圧力が低くなってしまいます。この圧だと、ちょっと実際の使用は無理です。



タミヤ コンパクトコンプレッサーの作動音量

タミヤ「コンパクトコンプレッサー」の他、クレオスのリニアコンプレッサー・プチコン、L5やL7、タミヤのベーシック、REVOU、SW-653等、各コンプレッサー動作音との比較動画を撮ってみました。



コンパクトコンプレッサーは、見た目に反して意外と作動音が大きいので、夜間の使用は住宅環境によっては気を付けておいた方が良いかもしれません。

ただ、作動音は消音対策を施すとかなり軽減できます。


こんな感じで、スポンジ状の吸音材を前後左右上下に貼り付け、その中にコンパクトコンプレッサーを設置すると、だいぶ静かになります。使ってるスポンジは、「吸音フォームSF4」。

作動音を吸収する 「吸音フォームFS4」 【楽天市場】

吸音フォームSF4と似たようなスポンジが、もっと安くホームセンター等に売ってあるので、そういったものでも十分だと思います。

上記写真の消音ボックスで、コンパクトコンプレッサーを作動させたときの動作音を、下記にUPしておきます。
タミヤ コンパクトコンプレッサーの作動音(WMAファイル)

ハンドピースからはエアーを出している状態で、前半13秒ぐらいまでが消音ケースのフタを開けた状態、その後はフタを閉めた状態での作動音です。


エアブラシ塗装はそんなに頻繁にしないとか、気軽にエアブラシ塗装したい場合は、かなり良いコンプレッサーじゃないかなと思います。

コンパクトなのですぐに取り出せて、塗装が終わればすぐ片付けられるし、安価だし、でも余裕をもって塗装できます。

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その他コンプレッサーのレビュー

●タミヤ

ベーシック

REVOU

SW-653

●GSIクレオス

プチコン

L5

L7


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