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タミヤ 「ベーシックコンプレッサー」

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タミヤの「ベーシックコンプレッサー」は、簡易ハンドピース付きの入門用エアブラシといった商品でしょうか。1988年に初代が発売されて以来ずっと売れ続けて、今はモデルチェンジした2代目が発売されてます。

ACアダプタは別売ですが、ACアダプタとセットで買ってもネットショップの安いところだと約1万円程で購入出来ると思います。

安価ですけど、十分実用的に使える性能です。エアー缶使って塗装するぐらいなら、ベーシックコンプレッサーを買った方がずっと快適に塗装できますよ!

空気排出量が20リットル/min(無負荷時)と大きいので、口径0.5mmのハンドピースを使ったときも圧力が低下しにくく、そこそこ余裕を持って使えます。サフや金属色含めて通常塗装は問題無く吹きつけられます。ウレタン塗料は圧不足で吹きつけ不可です。

付属のハンドピースは、繊細な迷彩塗装やグラデーション塗装は苦手な感じ。塗料の粒子が荒目になったり、塗料粉が中心からちょっとずれて排出されたりと、精度はそこそこなのであまり繊細な塗装には向いてないです。

カーモデルのボディ等、艶有り塗装時はもうちょっと強い圧力が欲しい感じがします。鏡面仕上げ等、艶有り塗装を本格的にやりたい場合は、上位機種のREVOコンプレッサーや、クレオスのL5等の方が良いかなと思います。

連続使用時間の記載は無いんですけど、30分程使ったらいったん休んだ方が良さそうな感じです。

安価で使えるコンプレッサーではあるんですけど、最大の欠点は作動音がかなりうるさいという事。夜間の使用は、そのままだとたぶん無理だと思います。というか、下手したら昼間の使用も微妙かも知れません。

ただ、消音対策を行うと結構静かになってくれますので、工夫次第では夜間の使用も可能です。(このページ下記に作動音と消音対策を載せてます。)

とりあえず安価でエアブラシ塗装を始めてみたいとか、そんなに頻繁に模型製作しないと言うような場合は、十分活用できるコンプレッサーだと思います!


《主要データ 》
使用電源        :AC100V(60Hz/50Hz) or 7.2Vバッテリー
定格消費電力     :18W
最大空気圧力     :0.11MPa
定格圧力        :0.05MPa
吐出空気量      :20リットル/min(無負荷時)
吐出口サイズ     :1/8 (S)
作動音量        :68db
概略寸法        :長さ220mm、幅105mm、高さ138mm
重量           :800g

※定格消費電力はカタログ表記がなかったので、ワットモニターを使って調べた実測値です。60Hz地域での数値なので50Hz地域だと多少変わってくるかも知れないです。



本体にエアブラシホルダーを取り付ければ、ハンドピースを置いておけるようになってます。本体もコンパクトです。写真左の缶スプレー(高さ105mm)は大きさ比較用に置いてます。

ハンドピースはトリガータイプですが、トリガーではニードルの引き量、塗料の排出量のみをコントロールするようになっていて、エアーは常に排出されてる状態になってます。エアーが常に出てていも、トリガーを引かなければ塗料は出ないので、使用には問題ないです。

コンプレッサーの構造上、エアーを止めてしまうと壊れるみたいで、常にエアーが排出されるようになってます。

なので、このベーシックコンプレッサーに通常のダブルアクションタイプやトリガータイプのハンドピースを接続する場合、エアーが常に排出される状態にしておく必要があります。



それには、写真左の「エアーバルブジョイント」を「エアージョイント」に交換してやるとOKです。

タミヤのハンドピースには、「エアーバルブジョイント」と「エアージョイント」の2つが付属してますけど、クレオス等のハンドピースを使う場合は、タミヤのカスタマーサービスで「エアージョイント」を購入しておくと使う事が出来ます。

写真右の所をエアージョイントに変えておくと、ハンドピースからは常にエアーが排出されてる状態になります。ただ、ココが一体型になってて交換出来ないハンドピースもあるので、そういったタイプはベーシックコンプレッサーでは使えないという事になります。



ハンドピースは分解可能で、内部のパッキンも交換出来る様になってます。パーツはカスタマーサービスで注文出来ます。塗装後の清掃は、カップが分離するタイプなのでちょっとめんどうです。



塗料カップは17ccと40ccの2種類の樹脂カップが付属してます。
殆どのケースでは、17ccカップで十分だと思います。

ACアダプターは別売になってるので、忘れずに購入しておきましょう。



タミヤ・ベーシックコンプレッサーはACアダプタの他、ラジコン用の7.2Vバッテリーでも駆動出来るようになってます。

本体下部後方のフタを開け、中にバッテリーを入れれば、コンセントの無い野外でも使用可能です。バッテリーで使った事はないんですけど、駆動時間は20〜30分程度みたいです。

それと、付属のハンドピースを他社製1/8 (S) ホースに繋ぐ場合、別売の「ベーシックエアーブラシ用接続ジョイント/74536」が必要になります(写真右)。

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ネジのピッチが違うので、そのままだと取り付けできないんですよ。



口径の異なるハンドピース毎の最大連続使用圧力

口径0.2mm、0.3mm、0.5mmと、それぞれのハンドピースで実際にエアーを出した状態で、タミヤの「ベーシックコンプレッサー」の最大連続使用圧力を計ってみました。

使った圧力計は、クレオスの「Mr.エアーレギュレーターMk IV(圧力計付)」。圧力計の精度はそこそこだと思うので、参考程度に見てもらえればと思います。


●口径0.2mm

口径0.2mmのハンドピースは、タミヤの「スーパーファインHGエアーブラシ」を使って測定。圧力は約0.07MPa。メーカー公表の最大連続使用圧力は約0.05MPaなので、少し高めに出てます。


●口径0.3mm

口径0.3mmは、「タミヤHGエアーブラシ」で測定。連続使用圧力は0.064MPa程。こちらもメーカー値よりちょっと高めの圧力です。


●口径0.5mm

口径0.5mmのクレオスLWA(PS-266)だと、圧力は0.055MPa程。



同じく口径0.5mmですが、エアアップ機構付きのトリガータイプ「PS-290」も試してみます。

これはキャップが通常吹きつけ用の「丸形キャップ」と、幅広吹きつけ用の「幅広キャップ」の2種類ありますが、通常吹きつけ用キャップの圧力から。

最大圧力は0.056MPa程でしょうか。同じクレオスの口径0.5mm(LWA PS-266)と比べると、エアアップ機構がある分、極若干ですけどこちらの方が圧が高いです。



こちらは幅広吹きつけ用のキャップでの最大圧力は、0.04MPa弱ほど。このキャップは幅広に塗料を広げるために、空気の排出口が3箇所あるので、圧力が低くなってしまいます。



タミヤ・ベーシックコンプレッサーの動作音

「ベーシックコンプレッサー」の他、クレオスのプチコン、L5やL7、タミヤのコンパクト、REVO、SW-653等、各コンプレッサー動作音との比較動画を撮ってみました。



作動音はハッキリ言ってやかましいです。アパート等での夜間使用は難しいと思いますけど、消音対策を取ると結構静かになり、夜間使用も可能になると思います。



写真はスポンジ状の「吸音フォームFS4」をコンプレッサー周囲と、手前のフタ裏にそれぞれ4cm厚づつ貼り付けて、消音ボックスを作ってみたところ。これで、かなり作動音を減らせてます。

作動音を小さく出来る 「吸音フォームFS4」 【楽天市場】

これと似たようなスポンジ状のものが、もっと安くホームセンター等に売ってあるので、そういったものでも十分だと思います。

この消音ボックスでベーシックコンプレッサーを作動させたときの動作音を、下記にUPしてます。
タミヤ ベーシックコンプレッサーの作動音(WMAファイル)

ハンドピースからはエアーを出している状態で、前半13秒ぐらいまでがケースのフタを開けた状態、その後はフタを閉めた状態での作動音です。


田宮のコンパクトコンプレッサーは、少しこだわって塗装したいけど、あまり本格的なコンプレッサーはいらないという場合等に、丁度良いと思います。筆塗りとは別世界の仕上りが得られますよ!

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●タミヤ

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●GSIクレオス

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