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GSIクレオス リニアコンプレッサー L7のレビュー

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GSIクレオスから発売されているリニアコンプレッサーシリーズ中、最も空気排出量・空気圧力が高い最高機種なのがこのL7で、ウレタン塗装を含めたあらゆるエアブラシ塗装が可能です!

夜間塗装も可能な静かな作動音、高い耐久性と脈動の無いエアー排出、24時間の連続運転も可能と、これ1台で全てこなせる万能コンプレッサーです!

L7の作動音は、音量自体はL5と比べてもそんなに大きくはなってない感じがしますけど、L5より音が重くて響きやすい感じがします。

夜間使用も問題無い範囲と思いますけど、アパート等だと深夜の使用はちょっと気を付けた方が良いかもしれないです。マンションや一軒家であれば特に問題無い作動音だと思います。

下記に「リニアコンプレッサー L7」の作動音の他、プチコンやL5、タミヤのコンパクト、ベーシック、REVO、SW-653等、各コンプレッサーの動作音を録音、比較したものをUPしておきます。



圧力に関してはすごい高圧が出るというわけでは無く、ウレタン塗料を吹きつける場合は、このL7クラスの圧力が最低ラインぐらいかな?という感じもしてます。

ウレタン塗料の原液吹きは種類によっては難しい場合もあるけど、規定内で薄めれば全く問題無く吹きつけられる、といった感じです。

フィニッシャーズの「ウレタンクリアー GP1」は、原液でも余裕をもって吹きつけられました。(ハンドピースはクレオスの口径0.5mmトリガータイプ「PS-290」を使用。)

まあ、必ずしもウレタン原液で吹きつける必要も無いと思うので、このL7が1台あれば、圧力に不足を感じること無くエアブラシ塗装を行えますよ!



L7の本体サイズは、長さ170×幅142×高さ185 (mm)で、重量は2.9kg。L5より一回り大きいですけど、十分コンパクトな部類だと思います。

大きさ比較用に写している缶スプレーは、高さ105mm、容量100mlの最も一般的なサイズです。



エアーフィルターは、「リニアコンプレッサー L5」はフィルター部分が飛び出してましたけど、L7は内蔵されるような感じで一体化されてます。

キャップのネジを+ドライバーで外すと、フィルターを外せるので時々清掃してやりましょう。



振動を吸収するゴムがコンプレッサー本体下部に設置してあるんですけど(写真左の矢印部分)、このゴムはかなりの振動を吸収してくれていて、効果絶大です!

本体は結構振動してるんですけど、本体下部の鉄板部分を触っても殆ど振動は感じられないです。直接床に置いても、振動は殆ど伝わらないと思います。

スイッチはコードの中間に付いていて、本体から約30cm程離れた位置にあります(写真右)。この中間スイッチを使ってON・OFFするなら、本体は手元近くに置いておかないと届かないです。本体を机の下など離れたところに置くなら、延長コードのスイッチ等でON・OFFする必要がありそうです。



左からリニアコンプレッサーの「プチコン」、「L5」、「L7」と並べて見たところ。缶スプレー(高さ105mm)は大きさ比較用に写してます。


《 L7 主要データ 》
コンプレッサー     :リニア駆動フリーピストン方式
使用電源        :AC100V(60Hz/50Hz)
定格消費電力     :43/39W
最大空気圧力     :約0.15MPa
最大連続使用圧力  :約0.1MPa
最大吐出空気量   :7リットル/min.0.05MPa
定格時間        :連続
吐出口サイズ     :1/8(S)
作動音量        :55db (無負荷時)
概略寸法        :長さ170×幅142×高さ185 (mm)
重量           :2.9kg



口径の異なるハンドピース毎の最大連続使用圧力

口径0.2mm、0.3mm、0.5mmと、それぞれのハンドピースで実際にエアーを出した状態で、GSIクレオス「リニアコンプレッサー L7」の定格圧力(最大連続使用圧力)を計ってみました。

使った圧力計は、クレオスの「Mr.エアーレギュレーターMk IV(圧力計付)」です。


●口径0.2mm

口径0.2mmはタミヤ スーパーファインHGエアーブラシを使用。
最大連続使用圧力は0.135MPa程。カタログスペック上の最大連続使用圧力は0.1MPaなので、かなり高めに出てます。


●口径0.3mm

口径0.3mm、タミヤHGエアーブラシでの圧力は0.13MPa。こちらもカタログスペックよりかなり高めです。


●口径0.5mm

口径0.5mmのクレオスLWA(PS-266)だと、圧力は0.11MPa。



同じく口径0.5mmですが、エアアップ機構付きのトリガータイプ「PS-290」も試してみます。
これはキャップが通常吹きつけ用の「丸形キャップ」と、幅広吹きつけ用の「幅広キャップ」の2種類あり、まずは通常吹きつけ用キャップの圧力から。

最大圧力は0.115MPa程。同じクレオスの口径0.5mm(LWA PS-266)と比べると、エアアップ機構がある分少し圧力が高いです。



こちらは幅広吹きつけ用のキャップでの最大圧力。0.075MPa程で、けっこう低くなってしまいます。このキャップは幅広に塗料を広げるため、空気の排出口が3箇所あるので、どうしても圧力が低くなってしまうようです。

この圧だとウレタン塗装はちょっと厳しいですけど、通常塗装であれば全く問題無く塗装出来る圧力です。



リニアコンプレッサー L7プラチナセット


リニアコンプレッサーL7には、

・コンプレッサー単体だけの「【PS254】Mr.リニアコンプレッサー L7」
・コンプレッサーに圧力計やスタンドが付属した「【PS307】圧力計付レギュレーターセット」
・レギュレーター、ハンドピース含めたフルセットの「【PS309】プラチナセット」
・上記プラチナセットに、さらに口径0.5mm LWAトリガータイプもセットした「【PS320】L7/プラチナ・LWAトリガーセット)

など、いくつかの商品構成がありますが、中でも「【PS309】プラチナセット」は機材一式を最高機種で揃えてある最上級セットですが、単品販売よりもかなり安く購入出来ます。

「L7 プラチナセット PS309」の内容は、以下のような感じ。

【PS254】 Mr.リニアコンプレッサーL7
【PS289】 プロコンBOY WA プラチナ0.3 Ver.2
【PS234】 Mr.エアーレギュレーターMk IV(圧力計付)
【PS282】 ドレン&ダストキャッチャー
【PS230】 Mr.スタンド&トレイセットII
【PS247】 Mr.エアホース・1/8(S)スパイラル



ハンドピースは「エアアップ機構」、「エアアジャストシステム」、「セミイージーソフトボタン」の機能を備える、クレオス最高峰のハイスペック仕様。

L7は圧力に余裕が有り、通常塗装ではエア圧を絞って使う事が多くなるので、手元で無段階にエア圧調整出来る「エアアジャストシステム」は非常に便利です!

Mr.エアーレギュレーターは圧力計付きタイプで、ドレン&ダストキャッチャーも付属してます。
Mr.エアーレギュレーターだけだと、湿度が高いと水を吹くことがあるんですよね。特にL7は圧力が高い分、L5よりも水を吹きやすいですが、ドレン&ダストキャッチャーを付けておくと水を吹くことはほぼ無いです。

エアホースはスパイラルタイプで、基本的にストレートタイプより使いやすいですけど、本体を机の下など離れた所におく場合は、ストレートホースの方が良い場合があるかも。



「Mr.スタンド&トレイセットII」は、ハンドピースを置く場所が高い位置にあるので、ドレン&ダストキャッチャーを付けてても着脱が容易で安定感があります。

2本同時にセットして置けて、トリガータイプと通常のダブルアクションタイプの、どちらもセット可能です。ただし、タミヤのベーシックエアーブラシは設置不可です。

プラチナセットだと、機材に対する不満はほぼ無いんじゃないかと思います。特にL7の場合はウレタン含めてあらゆる塗装が可能になるので、初期投資は多少かかりますけど、長く幸せに使っていけると思いますよ。

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その他コンプレッサーのレビュー

●タミヤ

コンパクト

ベーシック

REVOU

SW-653

●GSIクレオス

プチコン

L5


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