1から始める、プラモデル・模型の作り方!

タミヤ 1/12「マクラーレンMP4/6ホンダ」のプラモデル製作記

「マクラーレンMP4/6ホンダ」完成写真

「マクラーレンMP4/6ホンダ」製作記

今回組み立てた模型は、タミヤの1/12ビックスケールモデル、「マクラーレン MP4/6 ホンダ」。初のビッグスケールモデルです!

現在は絶版になってるようで、ヤフオクで入手しました。キットとは別に、スタジオ27のMarlboroデカール(写真右)もおまけで付いてましたので、Marlboroデカールを使って製作していきます。

スタジオ27のデカールには黄ばみは見当たらないですけど、キットに付属のデカールは若干の黄ばみが出てしまってました。タミヤのカスタマーサービスに問い合わせてみたところ、デカールの在庫はないということでしたので、失敗は出来ません・・。

ナンバー1のアイルトン・セナと、2のゲルハルト・ベルガーどちらかを選んで作れますが、ナンバー1のA・セナ仕様で作ることにします。

こちらがキットの中身。さすが1/12だと、ネジやダイキャスト製のアーム、その他接続部分など金属部品が結構あります。

ビスなどはかなりの種類、数が3袋分もはいってます。なくして組み立てられなくならないよう気をつけておかないと・・。シートベルト部分は布製のシールで再現されていて結構いい雰囲気です。

全体的にキットが古いせいか、バリやパーティングラインなどが結構目立ちぎみかな?修正するのがちょっと手間かも。

そして、ちょっと仮組みしてみた所、前部カウリングのつなぎ目がけっこう目立ちます。部品自体がキレイに適合してないので、ここはプラ板等を挟み込んで隙間を無くし、修正しておいた方が良さそうです。

それと、カウリングはネジ止めするようになってますが、カウル上部の運転席横のねじ穴(写真右)は、カウルが捻れなくキレイにセット出来れば塞ぐかもしれません。

それでは、組み立てていきましょう!

まずは、セミグロスブラックで塗装する部品を全部切り出し、組み立てられるものは組み立て、ゲート跡、目立つ部分のパーティングライン等を修正して一気に塗装。

アーム部分はダイキャスト製(金属部品)で、バリが結構あったのでペーパーで慣らしておきました。 400番→1000番の順で仕上げて、中性洗剤で洗ってます。

そして、ペーパーがけ後にタミヤのサーフェイサーを吹き付けたんですけど、けっこう簡単に剥がれてきちゃいました・・。

一応、タミヤのサフにはプライマー効果もあるような説明が記載されてますけど、クレオスのプライマーを塗っておいた方が良さそうです。

セミグロスブラックを塗り終わりました。エンジンブロックはマスキングして塗り別けます。

モノコックにデカール貼っていきます。デカールは余白の透明部分をぎりぎりまで切って貼ると、余白が目立たずに貼れます。

模型表面に細かな凸モールドが無数にあるので、マークソフターを使ってなじませて貼ってます。シルバリングが起きると目立ちますからね。

キットには、布製のシートベルトも付属してますが、なかなかリアルで良い雰囲気です。裏面がシールになっていて、折り曲げて貼り付けて使います。

ただ、結構ほつれやすいのと、コシが強く浮いてきやすいです。 シールの粘着力だけでは弱いので、ボンド・Gクリヤーでくっつけておきました。

それと布のサイド(厚み分)が白く見えるので、ベルトの両サイドをブラックで塗装しておいてます。

アーム類の塗装が終了したところ。

メタルプライマー塗ってからサーフェイサーを吹いて、その後にセミグロスブラックを塗装。

セミグロスブラックが乾いてから、細かい部分を塗り分けてます。メタルプライマーを塗ったら、はがれずにちゃんと塗れてるみたいです。

ブレーキディスク類、サスペンションを組立て、塗装しました。サスペンションは実際に可動するようになってますが、取り付けてみると、実際に可動させるのはちょっと無理があるかな。

モノコックフレームが大体出来上がってきました。コクピットもリアルな雰囲気でイイ感じになってきました。

アームの取り付けは、結構誤差があって留め具の金属を曲げたり、アームの一部を削らないとキレイに取り付られませんでした。

モノコック背面の塗装は、説明書ではシルバー+クリアーオレンジを混ぜて塗装するようになってますが、 混ぜずにシルバーの上からクリアーオレンジを塗装してみました。ちょっと上品な感じで仕上がったかな?

マフラーは焼けを塗装で再現しておきました。

そして、エンジンが完成! HONDAの凸モールドの文字部分は、筆にエナメル系のシルバー塗料を少しつけ、筆の腹の部分で塗装していきました。

エンジンとモノコックを接続して、ラジエターを取り付けました。

ラジエター側面、「calsonic」の文字のデカールは、デカール軟化材をたっぷり目につけて何とかなじませておきました。

・・なじませたつもりなんですけど、乾いたらちょっとデカールういてしまってました。。

この凹凸にピッタリなじませる事って、出来るんでしょうか?? ちょっと無理があるような気がします。

冷却配管の止め具部分は、100円ショップで買った赤いメタルテープを貼り付けてます。あと、ホースの配線は金属線で固定しました。

次はシャシーの塗装に入ります。

写真のシルバーで塗り分けている部分は、キットに付属のアルミシートを貼るようになってたのですが、アルミシートを貼るとシワになってしまうので塗装しました。

塗料はGSIクレオスのメッキシルバーを使ってます。この塗料は、粒子が非常に細かく、メッキに近い輝きが得られます。

アンダートレイをシャシーに、接着剤+ネジ止めで取り付けていきます。アンダートレイの部品自体が多少歪んでいたので、接着剤が乾くまでマスキングテープなどでしっかり固定しておきました。

ボディーも多少歪んでる感じがあるので、この後はボディの調整もする必要がありそう。

シャシーにボディを仮組みして見ましたが、やっぱりボディーも結構ゆがんでました。ドライヤーでボディを熱して曲げながら、シャシーに合わせて修正していきます。

ちょっとづつ曲げてシャシーに合わせてみて、また曲げてと、しばらく繰り返していきます。

一方を合わせると今度は別のところに歪みが出てしまったり、また、カウル裏側が配線に当たっていたので、薄く削ったらドライヤーを当てた際に上面が多少波打ってしまい、それをまたパテ埋めして修正したり・・

なんだかんだで、結構時間かかってます。。

とりあえず、大体のところで合わせました。写真右の、シャシーとカウルの境目も、フロント側の方で結構隙間があったので、ここも可能な限りキレイに合わせておきました。

問題は、写真左のフロント部分です。部品のつなぎ目に結構隙間が開いてしまうので、ここはプラ版を接着して削り、合わせていくことにしました。

写真右のリア部分もイマイチ合いがよくないですが、ここはボディをねじ止めするともう少しキレイに収まってくれそうなので、このまま組み立てることにします。

タイヤに、タイヤマークを貼りました

タイヤ文字は、他メーカーからステンシルが発売されてるので、それを使えば塗装で仕上げられます。

個人的には、デカールのクッキリした感じも好きですけど、リアリティを求めるならステンシルで塗装でしょうか。

タイヤマークを貼ると、イイ感じで雰囲気出て来ましたね。

フロント部分の隙間をプラ版を接着して修正して行きます。

普通のプラモ用接着剤で接着して、乾いたら余分な部分をリューター等で大まかに削り、後はペーパーで形を微調整しながら合わせていきました。

タイヤを取り付けて、大体の形が出来てきました。ここからは、マクラーレンMP4/6ボディのマスキングに入ります。

カウルに白と赤の塗りわけラインに、多少凸モールドが施してあったので、ペーパーがけの際もところどころ若干残しておきました。

さらに、念のために一部型紙も作っておいてます。分かりにくい部分はこの型紙を当てて塗りわけラインを確認、マスキングしていきます。

まずはホワイト部分から塗装してきますが、ホワイト部分はタミヤのホワイトサーフェイサーを吹き付けて終了です。ホワイトの塗料は塗ってません。

というのも、上からホワイトを塗装しても、全然色の違いが無いんですよ。。 ホワイトサフはつや消しですけど、どの道蛍光レッドもつや消しだし、クリアー塗って研ぎだしたら違いは無い気がするので・・。

ホワイト部分を塗装したら、タミヤのマスキングテープを幅1ミリぐらいに切って、蛍光レッドとの塗りわけラインを決めていきます。

一見まっすぐそうに見えて、カーブしている部分はけっこう湾曲しているので、マスキングテープが太いとうまく貼れないので、細切りにしてます。

写真右はマスキングし終わった状態。マスキングテープを貼ってない部分は、紙で覆ってます。

カウルにアサヒペンの蛍光レッドを塗装しました。

クレオスの蛍光レッドを試し吹きしたところ、どうも色合いが少し違う感じがするので、ネットを見てみるとアサヒペンの蛍光レッドが良よさそうなので、これで塗装してみる事にしました。

大体キレイにマスキング出来てたみたいですけど、右後ろの一箇所、蛍光レッドが滲んでました。

ここはマスキングして、タミヤのホワイトサフを吹き付けて修正しておきました。

この後デカールを貼っていきますが、ホワイトサフ、蛍光レッド共につや消し状態なので、デカールを貼りやすいように全体的に軽くクリアーを吹き付けてます。

そして、MP4/6のカウルにデカールを貼り終わり。デカールを貼ると、雰囲気出てきますね。

ただ、右側の"E"と"BOOS"マークの間隔が近づきすぎてしまいました。BOSSマークが本来はもうちょっと上になるんですよ。BOOSを先に貼ったのが失敗でした。

デカールの予備は、メーカーにも無いのでこのまま進めます。 毎回の事ながら、こういうどうでも良いような失敗が出てきてしまいますね・・。

この後、ソフト99クリアーを砂吹き状態で厚塗りし、研ぎ出ししてカウルを完成させます。

フロントカウルやウイング類も塗装し、デカールまで貼り終わりました。これらの部品も、塗装は全てホワイトサーフェイサーの上からクリアーを塗装、研ぎ出して完成させてます。

リアウイングの「Marlboro」デカールを一部研ぎ出しで削ってしまったので、ここはタッチアップしておきます。

ブラックを細筆で塗装し、ペパーをかけて上からクリアーを塗って仕上げれば、目立つことなく修正できます。ここは上手く修正出来たのですが・・

もう一点、リアウイング側面のデカールには、下地の蛍光レッドがしみ出してきてました・・ToT

蛍光レッドの上からは、けっこう丁寧にクリアーを砂吹きして、2000番のペーパーでならしてからデカールを貼ってます。

それでも、完全にしみ出してきてしまいました・・。蛍光色の上にデカールを貼る場合、慎重の上にも慎重にクリアーを塗装した方が良さそうです。

タミヤのカスタマーサービスにもデカールはないので、ここはがんばってマスキングして、ホワイトサフを少しずつ塗って修正します。

ホワイトサフを塗ったら、ほぼ分からない程度に修正できました。ただ、下側の「SHOWA」の文字部分は小さすぎるので、諦めてそのままにしてます。

風防の接着は、セメダインのスーパーX・ブラック色で行いました。エポキシ系やGクリアーでの接着も考えましたけど、試しにこれを使って見ました。

少量を爪楊枝などにつけて、風防下部につけていきます。

そして、カウルに接着。はみ出したスーパーXは綿棒などで拭き取り、乾くまでテープで固定しておきます。だいたいキレイに取り付けられたと思います。

バックミラーはエポキシ系接着材で取り付け。

それと、E29・E32を接着して作った部品ですが、前方のくぼみの部分が引っかかって取り付けられなかったので、リューターで削ってペーパーで慣らしておきました。

写真右は、削った後取り付けた状態。この部品は接着せずにはめ込むだけにしてます。

リアウイングの接着は、水平・垂直が正確に出るように気を付けて接着します。通常のドロッとしたタイプの接着材を少量つけて接着し、乾いたら流し込み接着材で補強しておきました。

通常飾る分には問題無いかなと思いますけど、強度的にちょっと弱い感じがするので、あまり触らないよう気を付けておいた方が良さそうです。

フロントウイングも、水平・垂直に気を付けて接着。

そして、最後の最後、カウルをシャシーにネジ止めしようとしたところ、左側面2本のネジ位置が金具とずれていて、止まりません ToT

ちょうど2本とも、ネジ1本分ほどずれてしまってます。仮組みして確認しておくべきでした。。

しょうが無いので、金具のネジ穴をリューターで削ってつけられるようにしましたけど、後ろ側のネジは締まらず、ただはめ込むだけの状態になってしまいました。

まあこれでも特に問題は無いので、とりあえずこれで完成させてしまいます。

完成です! 初の1/12ビッグスケールは色々修正点などありましたけど、出来上がってしまうと良いですね。迫力が違います!

今回製作したキットはこちら。
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