ハセガワ 1/48「F-16CJ 三沢ジャパン」完成写真
「F-16CJ ファイティングファルコン 三沢ジャパン」製作記
今回制作したのは、ハセガワから発売されている1/48スケールのF-16戦闘機です。初の飛行機プラモデルです。
個人的に好きな飛行機なので、これを作って見ることにしました。
これがキットに入っている全ての部品です。
結構使わない部品も入っているので、実際にはそんなに部品点数は多くないと思います。
バリなどがところどころにありますが、全体的にキレイに成型されている感じです。
まずは、キット全体を中性洗剤で洗っておきましょう。
離型剤がプラスチック表面に残ったままだと、塗料がくっつかない、すぐ剥れるといったトラブルになる事があるので、めんどくさくても念のため。
最初は、コックピットから組み立てていきましょう。
飛行機模型はコックピットが出来上がらない限り、次の工程に進めないのがちょっと難点ですね。
まずは、コックピット部品を切り出しました。
そして、コックピット、パイロットを塗装。
で、コックピット組み立ててみました。
せっかく色を塗り分けても、完成後はあまり見えなくなってしまうのがちょっと残念かな・・
ただ、キャノピーを開けた状態で組み立てれば、完成後も結構コックピットが見れると思います。
次は主翼を貼り合わせました。
特に難しいことは無いですが、機体と接着する側は、きれいにバリやはみ出した接着剤などを取っておかないと、キチンとくっつかずに隙間が開いてしまうので要注意です。
機体にキチンと接着できるかどうか、仮組みして確かめておきましょう。
もし隙間が開いているようであれば、どこか当たっているところをペーパーなどで削って均しておきます。
エアインテーク部の組み立てです。接着したら結構段差が目立ったので、パテで埋めて均しておきました。
エンジンノズル部分の組み立て、塗装です。ノズル部分は、どうもイマイチ質感が上手くでませんでした。
なんともいえない金属管が、なかなか上手く再現できないですね。結局、普通にメタリックグレイを塗っただけです。。
後で適当にドライブラシ、ウォッシングして表情が付けば・・と思います。
機体を組み立て、本格的に塗装する前に、タイヤを格納する部分や脚の部分など、フラットホワイトで塗装する部品を全部まとめて塗装しておきます。
コックピット回りはフラットブラックで塗装するようになっていたので、キャノピーを取り付ける前に、先に塗っておきました。
後で機体色で塗装するので、マスキングは必要ないかも知れないですが、一応マスキングして塗装しておきました。
次は機体の組立です!
このF-16は、機体が左右に分割されているタイプではなく、上下で分かれていました。
主翼部分などで合わせ目の部分が結構隠れることもあり、合わせ目は殆ど目立たずキレイに貼りあわせる事ができます。
マスキングテープで部品を固定して、その後に流し込み接着剤を流し込んで接着しました
機体を貼りあわせたら、次はいよいよ主翼類の取り付けです。
ここまでくると、なんか急に出来上がってきた感じがしますね。
垂直尾翼の取り付けはそのままだと垂直に立たず、かなり傾いてしまったので、接着面をデザインナイフや400番のペーパーで削って、できるだけ垂直に接着できるよう調整。
ただ、どうしても接着面に隙間ができてしまったので、この部分はパテで埋めて処理しておきます。
タミヤの光効果パテを使ってみました。蛍光灯の光を1~2当てることで効果すると言う、優れものです。効果後のヒケも殆どありません。
タミヤの調色スティックなど、適当なヘラで隙間に押し込んで、ティッシュではみ出した部分をふき取り、光を当てて硬化させます。
硬化後です。
タミヤの光効果パテは非常に使えます!
今までのめんどくさかったパテ盛り作業が、ずいぶん楽になりました。
取り付けはマスキングテープで翼の水平、垂直など位置を合わせて、翼が動かないように固定して、その後に流し込み接着剤を流し込んで接着しました。
翼の水平、垂直がずれているととても見苦しくなってしまうので、ここの位置決めはキチンとやっておいた方が良いです。
あと、個人的には接着の大半は、流しこみ接着剤で接着しているような気がします。流し込みタイプは非常に便利で重宝してます。
キャノピー部品は、中央にパーツ形成時のパーティングラインが残っているので消しておきましょう。これが残ったままだととても見苦しいです!
写真右は、パーティングラインを消した状態です。 >>キャノピーのパーティングラインの消し方
キャノピーはスモークで塗るよう指定してあったので、裏側からスモークをエアーブラシで吹き付けておきました。
その後、マスキングして機体への取り付けに入っていきます。
そして、キャノピー、主翼、その他こまごまとした部品などを接着した状態です。
キャノピー、その他の部品も流し込み接着剤で接着。先にフラットホワイトで塗装しておいた部分は、マスキングして塗料がかからないいようにしておくといいです。
エアインテーク部分と、ノズル部分はここで接着してしまうと塗装がしにくそうだったので、後で接着する事にしました。
増量タンクやミサイルなど、弾薬類も組み立て、合わせ目を消しておきましょう。
それと、こういう弾薬類は凸モールド加工してある事があり、合わせ目を消すときに結構いっしょに消えてしまったりするのですが、凸モールドはカッターなどで簡単に再現する事ができます。
いよいよ塗装に入っていきます。
機体先端部分がちょっと違う色で塗装するようになっていたので、先端を先に塗装しました。
ここをマスキングしてから、他の部分を塗装した方がやりやすそうだったので。
塗料が乾いたら、先端部分をマスキング。
キャノピー部品の透明部分は、このまま塗装するとひょっとして色が透けるかな?と思い一応キャノピー周辺部分にサーフェイサーを吹き付けておきました。(写真右)
使ったのは、クレオスのMr.サーフェイサー1200です。
そして、この機体は先端部分が迷彩塗装のように、多少ボカシ気味で塗装するようになっています。
ここはマスキングしてキッチリ塗り分けてしまうと、変な感じで仕上がってしまうので、エアーブラシを使ってフリーハンドで塗り分けて行きましょう。
まず最初に、これから塗装する色をうすめて、塗り分ける部分に軽く筆でラインを引いておきます。塗装する位置をわかりやすくする為の目安なので、ちょっとぐらいなら必要ないかもしれません。
写真が反対になってしまいましたが、次にそのラインに沿ってエアーブラシで塗装していきましょう。
ここは細吹きで慎重に。
塗りわけ部分を塗装したら、後は他の部分を普通に塗装していくだけです。写真右は機体色を塗り終わった状態です。
基本色を一通り塗っただけだと、なんかキレイすぎるのでちょっと塗装にメリハリをつけてみましょう。
パネルラインに沿って、基本色より暗い色をエアーブラシで細吹きにして塗装していきます(シャドー吹き)。影を入れていくような感じで塗装していきます。
これだけでも、結構雰囲気が変わってきますので、やっておく価値はあると思います!
機体の塗装が終わったら、次はいよいよデカール貼りです。
そんなに大きなデカールは無く、小さめのデカールがたくさんあります。
貼るのはそんなに難しいところは無いのですが、数が結構あるのでちょっとめんどくさいです。。
写真左の翼の星のマーク、前後逆に貼ってしまいました・・
しょうがないのでこのまま進めます。
垂直尾翼上部の赤と黄色部分は、デカールを貼るようになっていたのですがデカールは貼らずに塗装しておきました。
マスキングして、ホワイトサフを吹きつけ、その上から赤、黄色を塗り分けました。
場所とデカールの種類によっては、デカールを貼るよりも塗装した方が簡単な場合も結構あります。
デカールを貼ったら、残りの部品を接着。もう、ほぼ完成ですが、これからさらに汚し塗装をしていくとよりリアルになってきます!
弾薬類もデカールを貼っておきましょう。こちらも結構こまごまと貼る部分が多いので、ちょっと手間がかかりました。
デカールを貼ったら、デカール部分の厚みとツヤが気になってくるので、研ぎ出しして段差を消し、ツヤを整えておきます。
研ぎ出しがめんどくさければ、TOPコート等のつや消しクリアーを吹き付けるだけでも、ずいぶん目立たなくなると思います。
写真左は、部品とデカールの間に空気が入って、白く浮き上がってしまってあまり良い状態ではないです。軽くクリアー塗料を吹き付けて、デカール軟化材使った方が確実だったかも。
写真左の状態からでも、研ぎ出しして写真右のように目立たなくはなりましたけど、出来るだけシルバリングを起こさないようデカールを貼るのがベストです。
デカールを一通り貼り終え、ツヤを整えたらウォッシング塗装に入りましょう。
これは別にやってもやらなくてもどちらでもいいと思いますが、やっておくとよりリアルになります。
脚部品など、こまごまとした部品も同じようにウォッシングしておきます。
タイヤ、脚を取り付けました。
最後に、弾薬類を接着。
いよいよ完成です!
キャノピー部分のマスキングテープは、もっと早めに取っておいてもいいと思いますが、作業中に余計なキズをつけてしまうかもしれないので、最後まで貼り付けておきました。
全てを完成させて、最後にテープを剥がしたほうが余計なキズをつけることも無く、良いかも。
テープをはがして見たら・・
せっかく塗り分けたコックピット部分のパネルが、全然見えなくなってました。。
スモークがちょっと濃かったというのもあるかもしれないですが・・キャノピーを閉じた状態だと、どの道殆ど見えない感じなので、ちょっと残念。
これで完成です!
バイクモデルやカーモデルなど、つや有で仕上げる模型に比べると精神的に結構楽に組立てられました。
全体的にそこまで細かい塗りわけも無く、機体はつや消し、汚し塗装する事もあり、そこまでホコリや微細なキズに神経を使わなくても良かったというのがあるのかもしれません。
今回製作したキットはこちらです。
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