エアブラシ塗装に必要な水抜き・レギュレーター
コンプレッサーで圧縮空気を作ると水蒸気が発生してしまうんですけど、湿度の高い雨の日などは水蒸気がそのままハンドピースから吹き出してくる事があります。
塗料と一緒に水を吹いてしまうと、塗装に失敗してしまうので、水蒸気をハンドピース手前で取り除いてやる必要があります。
また、コンプレッサーの空気圧が高くて吹きつけにくい場合は、空気圧を下げる必要がありますが、この水抜きと空気圧調整をするのが「水抜き・レギュレーター」です。
レギュレーターの役割
水抜き
写真は、最も簡易なタイプの水抜き・レギュレーター、クレオスの「Mr.エアーレギュレーター MkⅠ」。
左はコンプレッサー使用前、右はタミヤの「HG コンプレッサー レボ 」を湿度70%の部屋で約3分ほど動かした時の状態。
3分作動させた方は、ビンの内部に水滴が付いてきてます。さらにコンプレッサーを動かし続けると、瓶に水が溜まってきます。
水抜きを付けてないと、この水蒸気がハンドピースに送られて、ある程度溜ると水滴として塗料と一緒に吹き出されてしまいます。
ただ、このクレオスの水抜きを付けていれば、完全に水滴を取り除けるのかというと、これが取り除けないんですよね。。(p_-)
湿度の高い日(60%~ぐらい)は、ハンドピース手前のホース内にも水滴が溜まって、そのままハンドピースから水が吹き出てきてしまう場合があります。付けないよりは良いんですけど、確実に水滴をカットしたい場合はちょっと不安があるかも。
タミヤのエアーホースは透明なので、ホースに水がたまってきたらその都度ハンドピースからホースを外し、水滴を取り除いてから使ってますけど、結構面倒です。
より確実に水滴を除去したい場合は、水抜き・レギュレーターをもっと高性能な物に取り替えてやりましょう。
写真はタミヤのコンプレッサー「SW-653」に付属してた水抜き・レギュレーター(AWR-4)ですけど、これだとほぼ確実に水滴を除去してくれます。カップに水が溜ってきたら、下部の突起を押すだけで水が排出できるのも便利です。
田宮のAWR-4は、SMCと言う会社が生産しているレギュレーターで、他はウェーブからも同じようなタイプのレギュレーターが発売されてます。
もっと手軽に水抜き機能を上げたい場合は、クレオスの「ドレン&ダストキャッチャー」を付けてやると良いかも。
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特にトリガー式ハンドピースに取り付けると、このドレンキャッチャーが持ち手にもなり、かなり使い勝手がよくなります。
ただ、この「ドレン&ダストキャッチャー」の重さが約50gあるので、取り付けると人によってはちょっと重く感じるかも知れないです。
個人的には、写真の様なトリガータイプであればそんなに気にならないんですけど、普通のダブルアクションタイプに取り付けると、ちょっと重さが気になるかな。
常時付けておく必要も無いと思うので、重さが気になる時は雨の日だけ付けるようにしておくと、けっこう便利に使えるんじゃないかなと思います。
あと、タミヤのコンプレッサーにクレオスの「Mr.エアーレギュレーター」を取り付ける時は、透明ホースを途中でカットして、直接レギュレーターのネジ部に取り付けてます。
ホースを差し込むときかなり硬いですけど差してしまえばエアー漏れなども無く、特に問題無く使えてます。
圧力調整
細吹きしたいとき等、風量を少なくしたいときにはレギュレーターで風量を少なくすることが出来ます。
つまみやダイヤル部分を回して圧力を調整します。
写真左のクレオス「Mr.エアーレギュレータ」の方は、圧を低く調整しても最初の一吹きは最高圧でエアーが出てしまいます。設定圧力に収まるまでに1~2秒かかってしまうので、馴れるまではちょっと使いにくいかも。
右のSMCの方も最初は設定圧力より多少高い圧が出ますけど、クレオスのように最大圧でエアーが出てくることは無いです。
下記に「Mr.エアーレギュレータ」の動画をUPしておきます。
圧力を0.05MPaに設定してますけど、ボタンを押してないときは最大圧力まで高まってしまい、ボタンを押すと圧が下がり、設定した0.05MPaに落ち着くまで1~2秒ほどかかってしまいます。
最初に高圧がでて使いにくい場合は、エアー量調節機構が付いている、「ドレン&ダストキャッチャーⅡ/PS288」を使うと便利です。
これをハンドピースに付けて調整ネジを回すことで、風量を0~最大まで無段階に調整出来るようになります。
吹き始めも設定した風量でエアーが排出され、クレオスのレギュレーターのように、吹き始めに最大圧でエアーが出るような事もないです。
ただ、「ドレン&ダストキャッチャーⅡ/PS288」は重量が約50gあり、その分重くなってしまうので、人によっては重さが気になるかも。ネジ位置は360度好きな位置に出来るし、持ちにくくなることは無いんですけどね。
手元で風量調整「ドレン&ダストキャッチャーⅡ/PS288」 【amazon】
それと、クレオスのハンドピースには、カップ下のネジで風量を調整出来る「エアアジャストシステム」が搭載されているプラチナシリーズがあります。
こちらもドレンキャッチャーⅡと同じように、無段階で圧力調整出来、最初の一吹きから設定した圧でエアーが排出されます。
これだと、ドレンキャッチャーⅡよりもさらに手元で調整出来るため、より使いやすく、快適に圧力調整が出来ます。特に細吹きするときは便利です。
それと、クレオスの水抜き・レギュレーターには、圧力計が付いてるタイプと付いてないタイプがありますけど、個人的には殆ど圧力計の必要性を感じてないです。
実際に塗装するときに圧力計を使う事って、殆ど無いです。結局は実際に吹いて塗料の薄め具合や、塗装しやすい圧力を探っていくしかないですからね。
なので、買うなら値段の安い圧力計無しのタイプで良いんじゃ無いかな、と言う気がしてます。圧が計れる以外の機能は、同じですから。
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