プラモデル塗装が一気に上手くなる、エアーブラシとは?
エアーブラシというのは、コンプレッサーで圧縮した空気を使って、ビン入り塗料を霧状にしてスプレー塗装するための機材です。
エアーブラシがあれば、缶スプレーでは発売されていない色や、自分で調色した色も自由にスプレー塗装出来、完成度も一気に上がってきます!
エアーブラシで出来ること
「エアーブラシって値段もそれなりに高いし、買って本当に効果あるの?缶スプレーで十分じゃない?」
とか、
「エアブラシは上級者が使う機材。まずは、筆塗りと缶スプレーでキレイに塗装できるようにならないと、エアブラシは使いこなせない」
なんて思ったりしてませんか??
でも、実は筆塗りや缶スプレーよりも、エアーブラシ作った方がずっと簡単なんです。むしろ、初心者ほどエアブラシを使った方が良いです!
というのも、缶スプレーは入り組んだところは塗りにくいし、一気に塗料が付いて垂れやすく、以外とキレイに塗るのが難しかったりします。
また筆塗りの場合、それなりに面積のあるパーツをキレイに仕上げるのは非常に難しく、筆塗りこそ高度な技術が必要な、上級者の塗装方法だからす。
2回、3回と塗り重ねても筆ムラは残ってしまうし、塗膜はデコボコになるし、細かなモールドは埋まってしまうし、ラッカー系は塗ってるそばから乾いてくるし、金属色に至ってはムラ無く塗るのはまず無理です。
筆塗りのみでキレイに仕上げるなら、茨の道が待っているでしょう。。細かいパーツは筆塗りでOKなんですけどね。
エアブラシだとエア圧や塗料の濃度をコントロール出来、塗料を薄く均一に吹き付けられるので垂れにくく、奥まったところも塗りやすいんです。
好きな色を自由に混色してスプレー塗装出来るし、艶有り・つや消し塗装はもちろん、ウレタンクリアーや金属色もキレイに塗装可能です!
また、エアブラシであれば薄く塗料を乾かしながら吹きつけられるのでマスキングして塗装するときも塗料が滲みにくく、キレイに仕上げやすいです。
筆塗りだと、どうしても塗料が滲んでしまいやすいんですよね。
バイク模型のマフラー焼けやスス汚れや埃汚れ、迷彩塗装など、表現の幅も大きく広がります。
「もうちょっと上手くなってからエアブラシを買おう!」
と思ってたりするかもしれないですけど、もうちょっと上手くなるのにエアブラシが必要になってくるので、迷ってるなら買ってしまった方がいいと思います!
筆塗りでは得られない、薄くキレイで滑らかな塗装が出来、作品の完成度も一気にUPして、模型作りも楽しくなりますよ!
エアーブラシ塗装に必要な機材
エアブラシ塗装に必要な、最低限の機材は写真左の「コンプレッサー」と「ハンドピース」の2つです。これでエアブラシ塗装が始められます。
他に水抜き・レギュレーターもあると良いですけど、コンプレッサーの圧力がそんなに高くなければ、必ずしも必要というわけではないです。
あとは、塗装中の塗料粉末を吸引して外に排出する、右の写真の様な「塗装ブース」もあれば室内でも快適にエアブラシ塗装を始められます!
エアーブラシ一式の価格は?
高圧が必要なウレタンクリアー塗装も出来る、本格的なコンプレッサーを揃える場合は、必要機材一式で25,000~35,000円程度はかかると思います。
でも、ウレタンクリアーを塗装しないならそんなに高圧も必要なく、タミヤの「ベーシックコンプレッサー」だと、約1万円程で十分にエアブラシ塗装を始められます。
ベーシックコンプレッサーは低価格ではあるんですけど、実用十分な性能で、何の問題も無く塗装することが出来てしまいます。必ずしも大型で高圧の出せるコンプレッサーや、高価なハンドピースじゃないとダメというわけでも無いですから。
ただし、エアー缶とセットになった、2000~3000円程度の入門用エアブラシがありますが、個人的にはオススメ出来ないです。
初期費用こそ安く押さえられますけど、ボンベが無くなればその都度買い足す必要が出てくるので、トータルで見ると全然安くならないです。
ボンベは塗装だけでは無くハンドピースの洗浄にも使うので、けっこう頻繁に買い足すことになり、使えば使うほど高くつきます。
しかも連続使用すると圧力が下がってくるので、安定した連続塗装も難しく、細吹きもムリなので、ベタ塗り専用になってしまいまうし・・。
「ウレタンクリアーを塗装する時だけ高圧がほしい」と言うような、限定的な使い方であれば使えるかもしれないですけど、通常のエアブラシ塗装には向いてないと思います。
こういった簡易タイプを買うなら、1万円程出してタミヤのベーシックコンプレッサーセットを買っておいた方が、後悔も少ないと思います。もし要らなくなっても、ヤフオクでそれなりの値段で売れますからね。
作動音はうるさくない?
騒音はコンプレッサーによって、大きく変わってくる所なんですよね。。
夜間どころか、昼間でも作動音が気になるコンプレッサーもあるし、夜の木造アパートでも使用できる静音タイプのコンプレッサーもあるし、色々です。
クレオスの「リニアコンプレッサー L5」は、メインで使えるコンプレッサーとしては最も作動音が静かな部類です。個人的にも今はL5を使ってますけど、夜でも特に作動音を気にせず使えてます。
作動音が気になる場合はL5を買っておくのがベストかもしれません。あとは、消音対策を施すことでも作動音を小さくできます。
こちらのページにコンプレッサーの騒音・消音対策をUPしてます
エアーブラシは手入れが面倒くさい?
エアブラシは塗装後に掃除しないといけないので、手入れがめんどくさそうですよね・・。
たしかに、ハンドピース本体とカップが分離するタイプ(写真左)は、塗装後の清掃がちょっと面倒です。でも、カップ一体型のハンドピース(写真右)であれば、塗装後の洗浄も簡単に終えることが出来ますよ。
分離型はネジの部分にも塗料が溜まってしまうので、ここもキレイに清掃しておく必要があるんですけど、一体型はその手間が無いので、塗装後の掃除も簡単です。
最初に買うハンドピースは掃除が簡単で扱いやすい、カップ一体型を買っておくと煩わしさも少なく、スムーズに使えるんじゃ無いかなと思いますよ!
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