デジカメの設定・撮影のコツ
プラモの写真撮影をしてると、手ぶれしてたり、ピントが合わなかったり、色がおかしかったり・・・
等なかなかキレイに取れない事、あったりしませんか?
そこで、このページではプラモをキレイに撮影するためのコツや、デジカメの設定について紹介してみたいと思います!
1.撮影は「三脚」+「セルフタイマー」で
どんなに精密に作り込んでも、塗装が素晴らしくても、写真が手ぶれでぼやけてたら台無しになってしまいますよね (p_-)
なので、手ぶれを確実に防ぐためにも、撮影はデジカメを三脚で固定して、セルフタイマーを使って撮影する事をオススメ染ます!
シャッター押すだけでも場合によってはぶれたりするので、セルフタイマー使うのが確実です。
撮影する時は「三脚+セルフタイマー」でブレない写真を撮影しましょう!
2.カメラの内蔵フラッシュは使わない
プラモデルの写真撮影では、カメラの内蔵フラッシュは使わない方がいいです。
写真左は内蔵フラッシュを炊いて撮影、右は自然光で撮影してますけど、フラッシュを炊いた方はエイリアンみたいに写りが不自然になってしまってます (*_*;
どんなに良く出来た模型でも、内蔵フラッシュを使ってしまうと台無しになってしまう可能性大です。
フラッシュは使わず天然光のみで撮影するか、それか蛍光灯を使って撮影するのがベストだと思います。
3.露出
露出を調整することで、写真の明るさを変える事がきます。
オートよりもマニュアルで調整した方が、明るすぎず、暗すぎず、思い通り明るさの写真が撮りやすいと思います。
上の写真だと、左から3、4枚目の-1/3、+-0ぐらいの写真が丁度良さそうな感じかな?という気がします。
ある程度パソコンで修正できますけど、この辺かな?と思う露出を1枚と、その前後の露出を1枚ずつの、計3枚ぐらい撮っておくと失敗が少ないと思います。
基本的に背景が黒色など暗い場合は写真も暗めに、背景が白色など明るい場合は写真も明るめに撮った方が、しっくり来る場合が多い気がします。
4.ホワイトバランス
左の写真は全体的に緑がかって写ってしまってますが、写真の色が緑がかったり、青みがかったりして写る場合は、デジカメのホワイトバランスの調整が上手くいってないかも。
基本的にはオートで問題無いと思いますけど、色が変に写る場合はホワイトバランスの項目を、「太陽光」や「曇り」、「蛍光灯」など、他の項目に設定にして撮影してみます。
ホワイトバランスは蛍光灯で撮影するからといって、必ずしも「蛍光灯」に設定するのがベストでない場合もあったりします。マニュアルで設定できる機種なら、設定を変えてみると良いかもしれないです。
パソコンで修正可能なら、パソコンで修正してしまっても良いと思います。
5.ISO感度
ISO感度を上げてやると、暗いところでもシャッタースピードを早く出来て手ぶれが防げる反面、ISO感度を高めすぎると写真にノイズが出てざらついてしまいます。
写真は、左からISO感度100、400、800、3200で撮影してますが、ISO感度800あたりから写真にざらつきが目立って、3200になるとかなり荒くなってます。
模型を撮影する場合は、カメラを三脚に固定して撮影するので、そもそもISO感度を高める必要も無いので、使ってるカメラで設定できる最も低いISO感度で撮影するのがベストです。
特にISO感度の設定がオートになってると、思いのほか感度が高い状態で撮影される場合があるので注意しておいた方が良いかも。
撮影前に、感度が高くなってないか、オートになってないかを確認しておくと失敗を防げると思います。
6.ピント合わせ(被写界深度)
手ぶれと同じように、ピントが合ってない写真も、ぼやけてイマイチな写真になってしまいます。
特に、写真の様に長さのある模型を斜めに角度をつけて撮影する場合、手前や奥がぼやけて全体がクッキリ写らない場合が結構あります。
出来るだけ模型全体にピントを合わせる方法を、いくつか紹介したいと思います。
フォーカスロック
まずはフォーカスロック。
例えば、下のようにそのまま撮影したい位置で写真を撮ると、車の左ヘッドランプ辺りにピントがあってしまい、車の後ろ側はピンボケしてしまってます。
左の写真の□位置でピントを合わせて撮影したのが右の写真。
このピンボケを少しでも防ぐために、カメラの液晶に表示されてる□マークをいったん車の中央付近に持って行き、その部分でシャッターを半押ししてピントを固定します。
そしてカメラを元の位置に戻して写真を撮ると、比較的手前から奥までピントが合った写真を撮りやすいです。
写真左の□位置でシャッターを半押しにして、右の位置に戻して撮影。
これだけでも、随分ピントを合わせやすくなります。フォーカスロックは結構使用頻度の多いテクニックかも。
被写界深度を深める
コンパクトデジカメだと出来ない機種も多いですけど、絞りを絞って、被写界深度を深めてやると、ピントが合いやすくなります。
被写界深度とはピントが合ってる(ように見える)範囲のことで、この範囲が広い(手前から奥までピントが合ってる)と『被写界深度が深い』、狭い(一部しかピントが合ってない)と『被写界深度が浅い』と言います。
カメラを「Av優先モード」や「マニュアルモード」にして、『F値』の数字を大きい方に変更することで、被写界深度を深める事ができ、ピントを手前から奥まで合わせやすくなります。
左の写真はF3.5で撮影、右はF8で撮影。右の写真の方が、手前から奥までピントが合ってると思います。
被写界深度を変更出来るカメラなら、出来るだけ絞った状態で撮影すると手前から奥までピントが合いやすいです。
離れた位置から広角側で撮影する
ピントは模型とカメラの距離が遠い方が、また、望遠側よりも広角側で写した方が合いやすくなります。
なので、左の写真のような感じで、少し離れたところから広角よりで写し、その後右の写真のようにパソコンで余分な所をトリミングしてしまうのも効果的です。
それと、これはカメラによって違うと思いますが、写真の4隅が暗くなる場合があるかもしれません。
そんな場合も、模型の周りに余白を取って撮影して切り取ると、キレイな写真になります。
CCDの小さなコンパクトデジカメで撮影する
CCDやCOMS(撮像素子)が小さい方が、被写界深度は深くなります。
一般的に一眼レフよりもコンパクトデジカメの方がCCDのサイズが小さく、手前から奥までピントの合った写真を撮りやすいようです。
一眼レフカメラを買えばピントを合わせやすいかというと、そう言うわけでもなく、手前から奥までピントの合った写真を撮るには、むしろコンパクトデジカメの方が向いているのかもしれません。
ピント合わせについてまとめると、下記のようになります。
※CCDの大きさは、一般的なコンパクトデジカメだと 小 になります。
それと、ピントが合わずぼやけてしまう場合は、どちらかというと手前側より奥側がぼけていた方が目立たないので、手前~中央付近をクッキリ写して奥側は諦めるのも一つだと思います。
7.広角・望遠の写り方の違い
下の写真、左と右でかなり雰囲気が違って見えると思います。
写真左は広角側(28mm)、右は望遠側(105mm)で撮影してます。
写真は、広角側で撮ると遠近感が強調されて迫力ある写真に、望遠(ズーム)側で撮るとちょっと前後に圧縮されたように写ります。
なので、迫力を出したい場合は広角よりで写して、見た目に近い感じで写したい場合は多少ズームにしてアップで撮影すると良いです。
基本的に、全体を俯瞰して写す場合は望遠ぎみに、一部分を人の目線で写したりする場合は広角ぎみに写すと、しっくり来る場合が多いんじゃないかと思います。
8.アングル
俯瞰した写真よりも、人の目線に近い位置で撮影した写真の方が、リアルで迫力ある雰囲気になります。
人の目線で撮影する際は、広角よりで撮影すると迫力がましてより効果的です。
俯瞰で全体を写した写真の他に、人目線の写真も撮っておくと変化があって良いかもしれないです。
▶次は、面光源照明&撮影ブースの自作を紹介してみたいと思います!
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