1から始める、プラモデル・模型の作り方!
プラモデルの写真撮影に必要な機材って?

プラモデル写真撮影に必要な機材・道具

「プラモデルを写真に撮っても、なんか素人っぽい雰囲気になるんだよな・・」

「高額な機材を揃えないと、プロっぽいプラモの写真って撮れないよね。」

等々・・。

確かに、普通に蛍光灯を当ててプラモの写真を撮っても、イマイチな雰囲気の写真になってしまいますよね。

でも、ホンの少し工夫するだけで、かなりプロっぽいプラモの写真を撮ることが出来るようになれます!

このカテゴリでは、写真撮影に必要な道具や撮影のコツ、照明や撮影ブースの自作方法等を紹介しています。まずは必要な機材や道具、撮影ブースの自作方法、実際の撮影方法などを紹介していきます!

デジタルカメラ

デジタルカメラ

まず必ず必要なのが、デジタルカメラ。

携帯やスマートフォンのカメラでも撮影出来ますけど、デジタルカメラを用意出来れば色々設定出来るので、その方が良いと思います。

デジカメと言っても高級な一眼レフは不要で、コンパクトデジカメで十分です。

画質的な物は一眼に劣るかもしれないですけど、コンパクトデジカメはCCDやCOMS(フィルムカメラのフィルムにあたる物)のサイズが小さく、これが小さいと手前から奥までピントの合った写真を撮りやすいというメリットがあります。

逆を言えば、一眼レフのようにボケ味のある写真は取りにくいと言うことなんですけど、プラモの撮影には好都合な事が多いと思います。

あと、コンパクトデジカメでも被写界深度を調節出来るカメラだと、より手前から奥までピントを合わせやすいです。

絞り優先(Av)モードがあるカメラは、被写界深度を調節できます。

被写界深度を調節出来る機種は、コンパクトデジカメの中でもちょっと高級な部類に入りますけど、新しく買うなら被写界深度を調節出来るコンデジがオススメ。

被写界深度、ピント合わせに関しては「 2.デジカメの設定・ピント合わせ」にUPしてます。

個人的に今使ってるカメラは写真のキャノンの「パワーショット S95」という機種ですが、このシリーズのカメラは画質も良くて使いやすいです。

三脚

三脚

三脚は野外撮影の場合、明るければ必要ないかもしないですけど、室内で撮影する場合は手ぶれ防止のため必ず三脚で固定しましょう!

個人的には三脚で固定した上で、セルフタイマーで撮影してます。

三脚は数千円から数万円と随分価格に開きがありますけど、コンパクトデジカメであれば高級な物は不要で、2~3000円程度の物で十分だと思います。

ただ、卓上型のミニサイズは撮影状況が限定されるので、通常タイプの三脚の方がオススメです。

レフ板、黒画用紙(ケント紙)

レフ板

レフ板は光を反射させて影を無くしたり、艶や映り込みを調整したりするのに使います。

レフ板には、白い画用紙やスチレンボード、段ボール等にアルミホイルを貼った物などが使えます。

スチレンボードはホームセンター等で安価に買えますし、使用頻度も非常に高いので、ぜひ用意しておきましょう。

特に表面に白画用紙が貼ってあるタイプのスチレンボードがオススメ。2つ折りにして自立させることが出来るし、縦横どちらにも置けて便利です。

大きめのスチレンボードを複数にカットして、いくつかサイズ違いを作っておくと、色々なサイズの模型に対応出来ます。

黒画用紙は、カーモデル等のボディの映り込みを調節したりするのに使ったりしてます。

ブロアー

模型についたホコリが付いてると、写真を撮ったときにけっこう目立つので、ホコリを落とすためのブロアーやブラシがあると重宝します。特にブロアーは必須アイテムです!

ブロアーは、本体を強く握ると先端から勢いよく空気が出てきて、その空気圧でホコリを吹き飛ばすものです。

個人的に使ってるのは、下記のブロアーです。

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これは耐久性が非常に高く、長く使ってても殆ど劣化しないのが良いです。質の悪いのは短期間で劣化して空気が漏れたり、裂けたりしてくるんですけど、これはもう何年使ってるのか分からないですけど、そう言ったことが無いです。

空気量も十分で確実にホコリを吹き飛ばしてくれます。amazonでも高評価です。

他には、タミヤの「モデルクリーニングブラシ」もけっこう使ってます。

ブロアーだけでは取り除けない小さなホコリや、入り組んだところのホコリは、このブラシで取り除いてます。静電気も取り除いて、ホコリがつきにくくなる効果もあるみたいです。

あとは小型のモップや100均のブラシ等は、バックシートに着いた埃を取るのに使ってます。

バックシート

バックシートは、プラモデルの背景に余計な物が映り込まないように背景に置いて使います。バックシートには、画用紙やグラデーションペーパーなどが使えます。

右の写真は黒画用紙をバックシートに使い、窓際で撮影したものですが、画用紙1枚でも十分バックシートとして使えます。

グラデーションペーパー

こちらはグラデーションペーパー。グラデーションペーパーを背景にセットして撮影すると、右の写真のような、けっこう高級感のある写真が撮影出来ます。

写真のグラデーションペーパーは、堀内カラーから発売されている「グラペ」ですが、斑点や粒子がなく、写真に写したときも滑らかで自然なグラデーションに仕上ってくれるのが良いです。

材質はコシの強いトランプのような紙で、水もはじくので汚れは消しゴムや水拭きである程度落とせます。

あと、丸めてしまっておくと丸くクセがついてしまい、使うときに伸ばしにくく、ちょっと使いにくい感じがあります。

サイズはB-2(800×580mm)、B-1(1,100×800)、B-0(1,560×1,100mm)の3種類、色は8色あります。
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B-2サイズだと、1/24カーモデルや1/12バイク模型、1/35AFV辺りの模型撮影に使えます。

B-1サイズは、1/12カーモデルや1/6バイク模型、1/32飛行機(プロペラ戦闘機等)などある程度大型の模型撮影にも使えます。私が使ってるのがこのB-1サイズのブラックです。

B-0サイズになると、1/350艦船模型(戦艦クラス)や1/32飛行機(ジェット戦闘機等)も撮影可能です。

撮影する模型よりも横幅がある程度広くないと、実際に撮影した際に左右が足りなくなってしまうので要注意です。

こちらは「バックロール Pro」という、塩化ビニール製の背景シート。

サイズが横91cm×縦142cmと結構大きいので、大型の模型にも対応出来ます。

サイズが大きい場合、紙だと折れ曲がったりしないように扱うのが大変ですけど、この塩化ビニル製のバックシートは取り扱いが楽です。

折れ曲がりにくく、キズも目立たないし(特にホワイトは)、汚れも水で拭いてキレイに出来るし、裏表両面使えるので長持ちするんじゃないかなと思います。

これも丸めてしまっておくと、どうしても丸くクセがついてしまいます。価格は約3000円程で、ホワイトの他、ブラックも発売されてます。

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照明

野外や室内の窓側で撮影する場合は要らないですけど、室内で撮影するなら照明が必要になってきます。

特に”面”で発光する照明器具があると、通常の蛍光灯とは違った、雰囲気のある写真が撮れるようになります!

左の写真は電球型蛍光灯(卓上デスクライト)、右は面光源の蛍光灯で撮影したものです。

右の面光源照明の方が影が薄く柔らかい感じで、ハイライトも広い面積で入って、ちょっとプロっぽい雰囲気で撮影出来ます。

面光源照明は、こんな感じのライトです。四角い傘のような部分がライトで、傘の底面全体が光るように発光します。電球は、普通の電球型蛍光灯を使用。

写真は比較的安価なタイプで、PHOTO TOOLSの「ソフトライトボックス」というライトです。(発光面積は40×40cm。)

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ただし、これはスタンドがちょっと使いにくいです。角度調整とかちょっと面倒なんですよね。。

面光源照明は自作することも出来るので、自作しても良いと思います。今は自作した下のライトを使っていて、上の「ソフトライトボックス」は殆ど使ってないです。

こちらが自作した面光源照明。

角度調整に多少制限が出ますけど、模型撮影には特に問題無いかな。

押入れの天井からつり下げて、使うときはスイッチ入れてすぐ使えるようにしています。

こちらの「3.面光源照明&撮影ブースの自作」のページに作り方をUPしてます。

撮影ボックス

撮影ボックスは上記の自作照明と組み合わせて使ってますが、そこそこキレイな写真が撮れれば良いという場合あると非常に便利。

こちらも、「3.面光源照明&撮影ブースの自作」のページに、自作の製作行程をUPしてます。

あまり大きな作品は撮影出来ないのと、光をコントロールできないので、画一的な写真になりがちですけど、それなりにキレイな写真が撮れて便利です。

市販品だと、タミヤ模型から「ポータブル撮影スタジオ」という商品が発売されてますけど、他メーカーからも色々と発売されてます。

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今のところ写真撮影に使ってる機材類はこんな感です。

次は、デジカメの設定やピント合わせなど、撮影のポイント等を紹介してみたいと思います!

次ページ 「2.デジカメ設定・撮影のポイント」

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