1から始める、プラモデル・模型の作り方!
デカールの貼り方を曲面や凹凸、その他ゲース別に紹介しています。

デカールを曲面や凹凸へ貼る ~ケース別デカールの貼り方~

このページでは曲面や凹凸、2つのパーツにまたがって貼る場合など、ケース別にデカールの貼り方を紹介しています!

曲面等にキレイに貼るコツは、破れやすそうなデカールには最初に「リキッドデカールフィルム」を塗ってから貼ることでしょうか。

曲面にキレイに貼れるかどうかは、デカールの品質によるところがかなり大きいです。破れやすくて伸びないデカールは、ちょっとのシワでも取ることが難しいですから。。

デカールを立体曲面に貼る

写真のような立体曲面を含む部分にデカールを貼ると、そのままだと曲面部分が浮き上がって馴染んでくれません。ここはデカールを軟化させ、伸ばしながらパーツに合わせていきましょう。

デカールが浮き上がってる周辺に「Mr.マークソフター」を流し込み、しばらく放置してからシワを全体で吸収するように、綿棒で伸ばしながら貼っていきます。軟化剤だけではなく、場合によってはドライヤーで熱を加えて合わせいきます。

写真のデカールはカルトグラフ製で伸びもよく、破れにくく扱いやすかったのでキレイに貼れましたけど、デカールが脆く破れやすそうな場合は最初に「リキッドデカールフィルム」を塗っておくと多少合わせやすくなります。

どうしても曲面が馴染まない場合は、カッターで極軽くデカールだけをカットして、切り込みを入れるのも有りだと思います。ただ、切り込み部分はデカールにもよりますけど、多少跡が残ってしまう場合があります(矢印部分)。

デカールを凹凸ディティールに馴染ませる

凹凸のあるディティールに、デカールを貼っていきます。これもやはりデカールを軟化させ、ディティールに合わせていくことになります。

このデカールはかなり硬く、そのまま貼っただけだと全くディティールに馴染んでくれませんでした(写真右)。

なので、マークソフターを塗ってしばらく放置すると共に、ドライヤーで加熱しつつ、筆や綿棒で押さえて密着させていきました。

ある程度軟化してディティールに合ってきたら、不要部分をカッターで切り離して取り除きます。この時、刃は必ず新品にしてカットしましょう!切れ味が悪いとめくれて失敗してしまう可能性大です!

あと、カットする場合は中央付近から端に向かってカットした方が安全だと思います(写真左上)。端から切り始めると、デカールがめくれて汚くなってしまうリスクがあります。

その後も、同じようにマークソフター&ドライヤーで軟化させつつ、綿棒等で押さえて密着させ、ディティールに重なる不要部分を切り取って、貼り終わりです(写真右)。

これはデカールが非常に丈夫だったので、軟化させる事に手間取ってるぐらいですけど、脆そうな場合はやはり「リキッドデカールフィルム」を最初に塗ってから貼った方が安全です。

カーボンデカールを曲面へ貼る

カーボンデカールは、デカールに切り込みを入れて貼ってもあまり目立たないので、複雑な立体曲面でもけっこうキレイに貼れます。

上手く馴染ませるコツは、これもやっぱり伸びにくいデカールには最初に「リキッドデカールフィルム」を塗布してデカールの強度を上げておく事でしょうか。

曲面部分は軟化剤やドライヤーで加熱して密着させていきますが、脆いデカールだとあっという間に破けてしまって、失敗しますから。。

まずはデカールを切り出して、貼る部分にあらかじめマークセッターを塗布しておきました。

その後デカールを貼りますが、曲面部分はどうしても合わないので、デザインナイフ等で適当に切り込みを入れていきましょう。切れ味の良い、新品の刃を使って極軽い力でカットします。

あとは、曲面部分を部分的にマークソフターやドライヤーで軟化させ、綿棒で押さえてまたソフターを塗って軟化させて・・と、繰り返しながら密着させていきます。

デカールが乾燥したら、上から半艶クリアーを吹いておくとキレイに仕上がってくれます。

部分的に破けたり足りなくなったりした場合、余ったカーボンデカールを出来るだけカーボンの目を揃えて継ぎ足しておくと、あまり目立たなく仕上がります。

デカールが2つのパーツに跨がってる場合

2つのパーツにデカールが跨がる場合は、デカールを貼った後で切り離した方が、キレイに仕上がる場合が多いです。

まずはパーツをマスキングテープ等で固定して、ずれないようにします。その後デカールを貼り、綿棒で水分を押し出して位置がずれないようにしてから、デザインナイフやカッターで切り離していきましょう。

この時、切れ味が落ちてる刃だと上手くいかないので、必ず新品の刃を使うようにしておきましょう。これ、すごく重要です!!

それと切り離す時、端の方から切っていくとデカールがめくれる場合があるので、その時はデカールの真ん中から左右に切り離すようにカットした方が安全だと思います。

仕上げにマークソフターを筆に含ませて、切り離した部分を馴染ませたら完成です。

タッチアップが必要な場合

凹凸のディティール箇所にデカールを貼る場合、デカールに切り込みを入れないと貼れない場合があります。そんなときはどうしてもデカールが切れて塗装面が出てきてしまいます(写真左の矢印部分)。

こういった箇所はタッチアップしてやりましょう。同じような色のエナメル塗料で下地が露出した箇所を細筆で塗装してやります。

これで目立たなく仕上がりました。この後ラッカー系クリアーやウレタンを重ねて塗る場合でも、エナメルで塗った面積が小さいのと、砂吹きして塗っていくので特に問題にはならないです。

タッチアップする以外にも、同じ色色のデカールが余ってれば、それをカットして貼り付けても良いと思います。

複数枚を並べて貼る場合

複数のデカールを並べて配置するような場合は、一気に複数枚を貼り付け、バランスを見ながら位置決めしていくとキレイに貼りやすいです。

デカールを重ねて貼る場合

デカールを重ねて貼る場合は、下に貼ったデカールが完全に乾いてから、重ねて貼っていったほうが安全です。下のデカールが乾かないうちに上から重ねて貼ると、シワになったりする場合がありますから。

【 デカールの貼り方 もくじ 】