ラッカーパテ
ラッカーパテは、ヒケ等の凹みや、合わせ目消し等に使います。
写真はタミヤから発売されているラッカーパテ、「タミヤパテ(ベーシックタイプ)」。
ラッカーパテは1本200円程と価格も安く、プラスチックへの食いつきも良好で手軽に利用できるのは良いんですけど、乾くとパテが肉痩せしてヒケて来るのが欠点です。
乾燥が十分でないと、キレイにヒケや合わせ目を消しても時間が経つとパテが引けて来て、ヒケや合わせ目が再発してきてしまいます。
こちらに「ラッカーパテを使った合わせ目の消し方」をUPしてます
乾燥時間は盛る厚さにもよりますけど、完全に硬化させるには夏場でも少なくとも3日、冬場は1週間程は見ておいた方がいいです。
個人的には、薄くこすりつけるような感じの厚さでしかラッカーパテは使ってないです。厚さで0.2~0.3mm程度な感じでしょうか。それ以上の厚さになる場合は他のパテを使ってます。
それと、ラッカーパテはラッカーシンナーで薄めて使うことも出来ます。
空き瓶などに薄めたラッカーパテを作っておくと、用途に応じて使い分けられて便利。
ラッカーパテはグレー色が標準ですが、白色のラッカーパテもあるので、明るく隠蔽力の低い色で塗装する場合は、ホワイトパテを使っても良いと思います。
下地をホワイトサーフェイサーで仕上げる場合、グレーのパテだと多少厚く吹いてやらないと均一な白になってくれないですけど、最初から白色のパテを使っておけば、ホワイトサフでも比較的簡単に、薄めの塗膜でも均一な白に仕上げることが出来ますからね。
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タミヤ 光硬化パテ
タミヤから発売されてる光硬化パテは、光を当てることで固まるパテ。
直射日光で約1分、蛍光灯だと約2分で固まりますが、LEDライトだと十数秒で固まります。
光硬化パテは硬化時間が1~2分と短く作業時間を大幅に短縮できる上、硬化後はプラスチックよりも少し柔らかい堅さでヒケもなく、切削性も良好。色も薄いイエローで上塗り色にも影響を与えにくいという、非常に魅力的なパテ。
欠点もあって、価格が高いこと(1200円と通常のラッカーパテの4~5倍)と、プラスチックへの食いつきが弱いです。
光硬化パテを盛る面は、180~400番程度のペーパーで荒らしてから使うようにします。荒らさないと簡単に剥がれます。
特にヒケ処理など、浅く広くパテを盛るような場合は剥がれやすいので要注意です。
それと一度に厚く塗ると内部が硬化しないです。説明書には一度に盛れるのは2mmまでとの記載があります。厚く盛る場合は、薄く盛って固めて、また盛っては固めて・・、と繰り返して厚くしていきましょう。
また保管する際は、専用の遮光袋に入れて暗所で保管するようになってますが、キャップを上側にして立てて保管した方が良いかもしれません。
横にしてたら、キャップが割れて中身の液体がもれ、使い物にならなくなったことがありますから。。
プラスチックへの食いつきが弱いのが欠点ですが、硬化が1~2分でヒケもなく、程よい堅さで切削性も良好と、使い方によっては非常に便利なパテです。
ポリエステルパテ
ポリエステルパテは、主剤と硬化剤を混ぜることで固まる2液混合タイプのパテ。
硬化時間は約1時間と早く、硬化後のヒケ・肉ヤセなどは殆んどありません。
また、ポリエステルパテはラッカーパテと違い、厚く盛り付けることが可能です。大まかに盛り付けて乾燥した後、カッターで大まかに削って形を作り、ペーパーで成形して仕上げます。
ポリエステルパテの欠点としては、主剤と硬化剤を混ぜ合わせる際に気泡を巻き込みやすく、パテ硬化後にヤスリやペーパー等で形成すると、気泡が出てきやすい事でしょうか。
ポリエステルパテは硬化が早く肉ヤセもないので、ある程度広い面積の修正や改造、凹部品の充てん等に便利です。
エポキシパテ
エポキシパテ2つのパテを均一に練り合わせることで固まるパテ。
粘土と同じような感覚で、自由に形を作れます。硬化後はヒケが殆どなく、切削性も良好。
合わせ目けしや凹みを埋めるためではなく、パーツの改造や自作、フィギュアの形状修正などに使うことが多いです。
欠点として、練り合わせるとすごくべたべたして、手やヘラにくっつくので、手やヘラを水で濡らしながら練り合わせ、形を作っていきます。