タミヤ コンパウンド
コンパウンドは、プラモデル塗装面に艶を出すための艶出し剤です。
非常に目の細かいクリーム状の”ヤスリ”のような物で、塗装面を少量削り取り、研磨して表面のキズを消して艶を出します。
コンパウンドは塗装面を削って艶を出すため、特に角の部分などは塗料を削りすぎて下地を出してしまう場合があるので、注意しておきましょう。
各社から目の粗いものから細かい物まで色々発売されていますが、写真はタミヤのコンパウンド。
タミヤコンパウンドはクリーム状になっているので、布などに少量つけて磨いてやります。タミヤコンパウンドは伸びも良く、とても使いやすいです。
荒目 → 細目 → 仕上げ目と順に磨いて行ってやると表面が平滑になり、塗装面にツヤを出すことが出来ますよ。
荒目はそこそこ目が粗く、荒目で磨いた時点ではまだ曇ったような仕上がりで艶は出ませんが、細目で磨くことでキレイな艶が出てきます。
細かなキズが目立ちにくい色の場合(ホワイトとか、シルバー等)は、細目までで終わっても、十分キレイな艶を得ることが出来ます。
細かなキズが目立ちやすいブラック等の暗い色の場合は、仕上げ目まで使うと良いと思います。
ただ、コンパウンドで艶が出ると言っても、鏡面に仕上げにしたいのであれば、塗装面を一度ペーパーで磨いて平滑にした後、コンパウンドで磨いて行く必要があります。
研ぎ出しというテクニックですが、研ぎ出しについてはこちらのページで紹介してます。
コンパウンドは艶出し塗装には必須ですので、ぜひ持っておきましょう!
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タミヤ コンパウンド用クロス
こちらはタミヤから発売されている、コンパウンド専用のクロス。磨き布です。
タミヤコンパウンドの荒目、細目、仕上げ目の各パッケージ色と同じ、赤、青、白の3色セットなので、使い分けるのにすごく便利です。
荒目を使って布で細目を使ったり、と言う間違いがなくなりますしね。
タミヤコンパウンドとセットで持っておくと便利だと思いますよ。
ハセガワ セラミックコンパウンド TT25
ハセガワから発売されているこの「セラミックコンパウンド」は、研磨剤に超微細なセラミック粒子(0.012ミクロン / 20000番相当)を配合した、最終仕上げ用のコンパウンド。
タミヤコンパウンドの「仕上げ目」より目が細かく、超微細なキズを取り除いて完璧な艶を得ることが出来ます!
ブラック色などは、最後にこのセラミックコンパウンドで磨くと非常にキレイな、まさに鏡面が得られます。
というより、このセラミックコンパウンドが無ければ、完璧な鏡面は得られないと言っても良いぐらいです。
透明パーツをペーパーで磨いた場合も、このセラミックコンパウンドで完全な透明感を取り戻すことが出来ます。
鏡面塗装にチャレンジする場合は、ぜひ持っておきたい一品です!
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プラモデル用ワックス
プラモデル用のワックスも発売されてます。
ワックスは超微細なキズを埋めて艶を出し、表面をコーティングして指紋やホコリ、小傷を付きにくくする最終仕上げ剤です。
写真は左がタミヤの「モデリングワックス」、右はハセガワの「コーティングポリマー TT24」。どちらも研磨剤は含まれておらず、表面をコーティングすることで艶を出します。
ハセガワの「コーティングポリマー」は正確にはワックスじゃないのかも知れませんが、同じような物だと思って良いと思います。
コンパウンドはキズを削って塗装面を平滑にしますが、ワックスはキズを埋めて塗装面を平滑にします。
ただ、キズを埋めるとは言っても目でハッキリ見えるようなキズを消すのはムリで、埋めるのは肉眼では殆ど気づかないぐらいの、超微細な磨きキズだけです。
塗装後にいきなりワックスを塗ってもすごく艶が出たりすることはないので、ペーパーがけで平滑な面を出し、コンパウンドでキレイな艶を出してから使うと、より効果的です。
タミヤの「モデリングワックス」とハセガワの「コーティングポリマー」、実際使った感じだと、どちらもあまり違いはないように思います。