伸ばしランナーの作り方、活用方法
伸ばしランナーを作ってみましょう。
伸ばしランナーとは、ランナーをロウソクなどで熱して柔らかくし、引き伸ばす事で出来る細い糸状のランナーの事です。
接着剤を少量付ける時やディティールアップ、穴埋めやその他色々使えます。
伸ばしランナーを作りやすい部分
伸ばしランナーを作るのに使うランナーは、写真の2番のような、部品の付いてないキレイなランナーが理想です。
1番とか3番のランナーみたいに、部品が付いてる部分のランナーは、そのままだとキレイな円の伸ばしランナーを作れないので、向いてないです。
突起物をニッパーで切り取れば使えなくもないですけど、あえて使う必要も無いと思うので、2番のようにキレイな所のランナーを使って作っていきます。
実際の作り方
それでは、早速伸ばしランナーを作ってみましょう。
まずは、ロウソクの上でランナーをくるくる回しながら熱していきます。ロウソクが無ければちょっとやりにくいですけど、片手でライターで炙ってもOKです。
しばらく熱すると、写真右のように熱した部分のランナーが溶けて柔らかくなってくるので・・
左右に引っ張ってランナーを伸ばしていきます。
引っ張る時は、ロウソクの火から離して引っ張ります。火に当てたままだと、すぐ焼き切れてしまいます。。
最初はゆっくりめに引っ張り、ある程度伸ばしたところでスピードを上げつつ、一定の速度で引っ張ると、比較的上手くいくように思います。
引っ張る量を多くすればより細く、あまり引っ張らなければ太目の伸ばしランナーが出来上がります。上手くいかなくても、何度か伸ばしランナーを作ってみると、コツがつかめてくると思います!
ランナーを伸ばしたら、ハサミやニッパー等で適当な長さにカットして使いましょう。
伸ばしランナーの使い道、活用方法
伸ばしランナーの使い道をいくつか紹介してみます。
接着剤を少量付けるときに
個人的に一番使ってるのが、伸ばしランナーを作った時の根元部分。この先端に瞬間接着剤や、エポキシ接着剤を付けて使うと、少量の接着剤をキレイに付けやすいです。
好みやケースにもよりますけど、先端を少し曲げて作っておくと使いやすいです。ある程度まとめて作ってストックしてます。
もっと細い方が良いケースの場合は、伸ばしランナー部分を短くカットして、ピンセットで挟んで使ってます。伸ばしランナー先端に少量の瞬着を付けて、それを部品に付けるようにすると、キレイに仕上げられます。
ディティールアップに
ちょっとしたディティールアップにも使えます。
写真はダークイエローの伸ばしランナーで、艦船模型のリノリウム押さえを再現してみたところ。ランナーの色やサイズごとに作っておくと、ケースに応じて使い分けられて便利です。
こちらはグレーの伸ばしランナーで、艦橋や支柱などをディティールアップ。
不要な穴を埋める
その他、伸ばしランナーの根元部分を穴に差し込んで接着し、穴をふさいだりと、色々と使い道があります。