プラモデルの凸モールド、凹モールド文字を塗装する
バイク模型やカーモデルのエンジン部品などにある、凸モールドや凹モールド文字の塗装方法を紹介してみたいと思います!
文字部分を細筆で直接塗装するほか、文字部分の上塗り塗料をシンナーで落としたり、凹モールドの場合スミ入れの要領で着色するなど、いくつか方法があります。
凸モールドの文字塗装
凸モールドは「直接筆塗りする」、「上塗り塗料を溶剤で落として下地の色を出す」の2パターンで塗ってます。
1.直接筆塗りする
まずは、普通に筆塗りで凸文字を塗装してみましょう。
筆塗りはある程度文字の大きさがあり、モールドがハッキリしている場合だと、比較的キレイに仕上げやすいです。
写真の「HONDA」という文字を塗装してみます。まず最初に部品全体をラッカー系塗料で塗装しておき、次に文字部分をエナメル系塗料で塗装していきます。
筆はタミヤの「モデリングブラシHF 面相筆 極細」を使ってます。
筆に塗料を付けたら、ビンのふちで余分な塗料をしごいて、筆の”腹”の部分を使ってなでるように塗っていくと、比較的キレイに塗装出来るんじゃないかなと思います。
時間がたってくると筆に付いた塗料が固まってきて使いにくくなってくるので、小皿等に溶剤を入れてこまめに筆を軽く洗いながら使うと、良い筆の状態で使えて作業しやすいです。
直線で長い凸モールドなどは、マスキングしてエアブラシで塗装したほうが、キレイに塗装しやすいかも。筆で塗装すると、凸モールドの側面にも微妙に塗料が付いたりして、シャープなラインが出にくかったりしますから。
塗装せずに、メタルックなどのアルミシールを貼ってもいいかもしれません。
写真右は完成状態。ボルト部分などもシルバー塗料を点付けしてやると、雰囲気がグッと出てくると思います!
2.塗料を拭き取って文字色を浮き上がらせる
個人的には、こっちの方がキレイに仕上げやすいかな、という感じがしてます。
まずは文字色となる色を、ラッカー系塗料で塗装しておきます。写真では、暗めのシルバーで塗装してます。塗料が乾いたら、さらにラッカー系のクリアー塗料を吹き付けておくと安心です。
基本的にエナメル溶剤はラッカー塗料を溶かさないですけど、綿棒で擦ったりしてると微妙にラッカー塗料が剥がれることがあるので、それを防ぐために、保険の意味でクリアーを塗っておきます。
特にメタリック塗料はつや消し状態になってるので、クリアーを上塗りして塗装面を滑らかにしておくと、より拭き取りやすくなります。
この後、文字周辺の色をエナメル系塗料で塗装。ここではセミグロスブラックで塗装してます(写真右)。
あまり厚塗りせず、エアブラシで薄く塗っていくと拭き取りが簡単です。
エナメル塗料で塗装して多少乾かしたら、綿棒にエナメル溶剤を含ませて文字上のエナメル塗料だけを落とし、下地の塗料を露出させていきます。
塗料が完全に乾燥してしまう前の方が拭き取りやすいです。
綿棒は先の細い、ほつれにくいタイプが使いやすいかな。先端が汚れてきたら、こまめに新しい綿棒に取り替えて作業していきましょう。
あまり力を入れて擦ると、下地のラッカー塗料も微妙に剥がれてしまうことがあるので、軽く擦って落としていくと良いです。
凹モールドの文字塗装
凸モールドの文字とは逆に、文字部分が凹んでる場合はスミ入れして着色していきましょう。
多少薄めたエナメル塗料を、文字部分に流し込んでいきます。
塗料が乾いたら、はみ出した部分をエナメル溶剤を含ませた綿棒で拭き取って、完成です。拭き取る際の注意点は凸モールドの塗装を同じです。