1から始める、プラモデル・模型の作り方!

タミヤ 1/24「アルピーヌ ルノーA110 モンテカルロ’71」のプラモデル製作記

「A110 モンテカルロ’71」完成写真

1955年にジャン・レデレによって創設されたのが「アルピーヌ」。 A106、A108と進化を重ねて、1963年にルノー8をベースにチューンナップした代表車種「A110」が登場。

バックボーンシャシーに軽量FRP製モノコックボディを組み合わせ、140馬力4気筒1600ccのエンジンを搭載したA110は、1971年モンテカルロラリーに6台体勢で出場。

前年優勝者ポルシェを破った上、1位、2位、3位を独占して初優勝を飾ってます。

「A110 モンテカルロ’71」製作記

今回作ったのは、その71年モンテカルロラリー優勝時のアルピーヌ ルノーA110。 ゼッケンナンバーは28と22が選べ、28が優勝車で22は3位入賞車ですけど、22で作ってみました。

こちらがキットの中身。ちょっとキットが古く、パーツ精度も一昔前の雰囲気。デカールはカルトグラフ製なので、ひび割れや破れなどは無いと思うので、この点は安心して作業できそうです。

まずは、ボディから作業に取りかかっていきます!

ボディはパーティングラインがけっこう強めに出てて、微妙な凹凸もある感じなので、サフ吹き&ペーパーがけで全体的に平面を出しておいた方が良さそうです。

ルーフ部分の窓枠もちょっとモールドが浅めなので、スジ彫りし直す予定です。

ドア部分のスジ彫りも、ピラー付け根部分がちょっと不自然な感じになっているので、ここはエポキシパテを少量詰めてスジ彫りし直しておきます。

最初に多少スジを入れ直して、後でサフを吹き付けて状態がハッキリ見えるようになった時に、もう一度スジ彫りを入れ直していきます。

ボディ後部に取り付けるA5,A6部品の合いも良くないです。ここは最初にボディに接着して段差がひどい部分にはエポキシパテを少量盛って、ペーパーをかけてボディと段差を合わせておきました。

ボルトのディティールも一緒にペーパーで削り落として、塗装後にインセクトピンを埋めて再現することにします。

最初に800番程度のペーパーでボディの凹凸を軽く平して、タミヤの荒目のサーフェイサーを吹き付け、その後800番のペーパーで再度ボディの凹凸をならしていきます。

ボディ後部のA5,A6部品の部分はファインモールドのプレートをガイドに、Mr.ラインチゼルでスジ彫りし直しておきました。

ドア部分と、ルーフ部分のスジ彫りもラインチゼルで仕上げて、ルーフ部分はモデラーズのハイテクマスキングテープをガイドに、慎重にスジ彫りを入れていきました。

最後にボディ全体に、タミヤのホワイトサフを吹き付けてボディの下地処理は終了です。

ボディ色はMrカラーの「33 スカイブルー」+「色の源 シアン」+「SM01 スーパーファインシルバー」を混色して製作。

割合は、6:3:1ぐらいで、箱絵やネット上の写真など参考に調色してみましたけど、塗装してみた感じだとちょっとメタリック感が少なく、青が濃かったかも。

エッジ部分からエアブラシで塗装していきます。 ボディ色を塗装したら、デカールを貼って研ぎ出しして仕上げ。

窓枠部分のマスキングは、最初幅広のマスキングテープを貼り付け、鉛筆で型を取って切り出してみましたけど、いまいちキレイに貼れないので小さく切ったテープをチマチマ貼ってマスキング。

フロントヘッドライト内部はセミグロスブラックで塗装しますが、ライトの透明パーツを接着した際にセミグロスブラックがはみ出したりしないよう、透明パーツの形に合うようにマスキングテープを貼ってから塗装してます。

窓枠部分はシルバー塗装の指示ですけど、ミラーフィニッシュで仕上げる為セミグロスブラックで塗装。

その後、細切りにしたミラーフィニッシュを貼っていきましたけど、非常になじみが良くカーブ部分もそんなにシワにならずキレイに貼れました。ミラーフィニッシュは左右2分割で貼り付けてます。

サイドの窓枠部分も一度セミグロスブラックで塗装後、ミラーフィニッシュで仕上げていきます。ここは適当に分割しながら貼り付けて、不要部分はデザインナイフで切り取っておきました。

このミラーフィニッシュですけど、非常に薄くて下地の影響をモロに受けるので、下地はキレイに仕上げておいた方が良いです。

サイドの窓枠部分は塗料の梨地をあまり取ってなかったので、ちょっと下地の凹凸が浮き出てしまいました。。

ウインドウ類はエポキシ系接着剤を伸ばしランナーでボディに付けて、接着。

C4、C7部品はボディ色をスミ入れの要領で流し込んで塗装。 接着する際は、最初にA5、A6部品を接着している為そのままだときつかったので、裏面の角を多少削って取り付けておきました。

インセクトピンは頭の部分をバフで研磨して艶を出してから、取り付け。エポキシ系接着剤で付けてます。

ヘッドライト部分の透明パーツは、UVクリアーという紫外線を当てると硬化する接着剤を使ってみました。

これは非常に透明度が高くて流動性があり、紫外線を当てるまでは固まらないのでゆっくり作業出来て、紫外線を当てるとすぐに固まるのでかなり便利です!

爪楊枝先端に両面テープでライト部品を固定し、伸ばしランナーでヘッドライト周辺にUVクリアーを付けていきます。

そしてボディに取り付け、位置を決めたらライトを照射して固定。 左側のライトは問題なくつきましたけど、右は内側のライト部品と干渉してちょっと浮き上がってしまいました (-_-;)

ちゃんと仮組しておかないと、ダメですね・・。

ライト下のインレットマークは、接触面が非常に狭く、簡単に取れてしまいそうなのでここもUVクリアーを塗って固定しておきました。

あと、「ALPINE」のインレットマークは、◆マーク部分もインレットになっていて、インレットマークの上からデカールを貼るようになってるんですけど、先にデカールを貼ってしまってました。。

まあでもそんなに違和感ないし、デカールはクリアーコーティングしてしまってるので、ここはもうこのまま進めます。

内装のシートは、フラットブラックで塗装後、両サイドをマスキングして中央部分をコンパウンドでつや出ししてみました。

写真右の、右側のシートが中央部分をコンパウンドでつや出しした状態で、左はフラットブラックを塗っただけの状態です。 セミグロスブラックを塗るより、イイ感じで艶が出るかなと思いましたけど、そこまででもないかな?

マフラーとキャブレター部品には、リューターで開口。エンジンは、モデラーズのプラグコードを追加してちょこっとディティールアップ。コードはキレイに配置しすぎたかも。

インパネのメーターリングは、細筆でエナメルのクロームシルバーを塗装。インパネ右側のシルバーのラインは、メタルシールを細切りにして貼り付けました。

ドアは最初にホワイトサフを吹き付けた後、ブルー色を塗装。 その後ブルー部分をマスキングして、セミグロスブラックを塗装、細かい部分を筆塗りして仕上げ。

後は、内装を仕上げてボディとシャシーを組み合わせれば完成なんですけど、ボディーが硬くてはまらない・・((+_+))

かなりボディを広げないといけないくて、壊れないかちょっと心配でした。。

それと、左右の透明窓パーツは可能な限りボディの上の方に接着するか、下の方(左の写真の赤いラインの所)を多少削っておいた方が良いかもしれません。

左側の窓パーツはドアパーツと干渉してしまい、1mm程ボディがシャシーに収まらなかったので、ここは要注意です。 右側は問題なかったので、取り付ける位置がよくなかったのかも。。

普通に飾っておく分には殆ど分からないし、修正しようにもボディが硬くて外れないので、このまま完成にします。

アルピーヌ 1971

これで、完成です!

仮組無しで組んだら所々合わない部分が出て来てしまったのがちょっと反省ですけど、スタイリングは非常に良く、今の車にはない魅力のある車で作って満足感の高い1台でした。

今回製作した模型はこちらです!
タミヤ 1/24 「アルピーヌ ルノーA110 モンテカルロ」 【amazon】

「アルピーヌ ルノー A110 モンテカルロ」【楽天価格比較】