1から始める、プラモデル・模型の作り方!

タミヤ 1/6「ホンダ CB750F」のプラモデル製作記

「HONDA CB750F」完成写真

「HONDA CB750F」製作記

今回製作したのは、タミヤ模型から発売されている1/6バイクプラモデル「Honda CB750F」。ホンダ750ccバイクのベストセラーモデルです。

この模型はリアブレーキペダル、フロント&リアサスペンションが完成後も可動するようになってます。

1/6のバイク模型は初めて作りますけど、タイヤがデカイ!!直径は11cm程あります。完成後は全長38cmあるので、かなり迫力ある仕上がりになりそうです。

キット内容


キットの中身。部品点数はそこまで多い感じもなく、作りやすそう。ただ、パーティングラインが結構目立ってるので、処理が結構めんどくさそうです。

タイヤ、シートはゴム製で、フロントフォークやスプリング、サイドスタンドは金属パーツ。ネジやナットも多数付属してます。

メッキパーツは、メッキを落として塗装するかそのままメッキを生かして組み立てるか、ちょっと悩むところですが、今回はメッキを生かして組み立ててみようと思います。

カウルの下地処理~デカール貼り

まずは、カウルの組み立て・塗装から行っていきます。
ヒケや合わせ目をラッカーパテで埋めて、サーフェイサーを塗装。

わせ目部分やヒケが目立つような所は、さらにペーパーがけして再度サフを吹いて修正しておきます。

サフを吹いた後は本塗装です。今回はクレオスの「GX2 ウィノーブラック」で塗装することに。エアブラシで塗装後、1日ほど乾燥させてからデカールを貼っていきます。

このデカールは結構破れやすいので(実際破けてカスタマーサービスのお世話になってます・・)、最初にリキッドデカールフィルムを塗っておくのが無難だと思います。

タンク前方の曲面部分は一部隙間が出来てしまうので、ここはMr.マークソフター等のデカール軟化剤を使い、綿棒等で慎重に馴染ませておきます。ここは僅かな隙間ですが馴染みにくく、破けやすいので要注意です。

研ぎ出し

今回は初めて、ウレタンクリアーでの研ぎ出しを行ってみました。

使ったのは、フィニッシャーズのウレタンクリアー「GP1」。

シンナーで3割ほど薄め、タミヤのコンプレッサー「 sw-653」を0.10Mps程に減圧し、0.5mm径のハンドピースで吹き付けました。

圧をもっと高くすると、吹き付けた周辺が白っぽくブツブツになってしまったので、あまり高圧でも良くないのかも。

かといってタミヤのレボコンプレッサー(0.08Mps)程度の圧だと、みかん肌状態になるので、シンナーの混ぜ具合と丁度良い圧を色々試して見る必要がありそうです。

シンナーを3割ほど混ぜてるので、乾燥後は多少ヒケが出ましたが、一回の塗装で十分な塗膜の厚みを確保できるので塗装時間が短縮出来るのが良いです。(写真中央)

乾燥後は、800→1000→1200→1500番のペーパーで仕上げていきます。最初は1500番で磨き始めましたけど、塗膜が硬くてデカールの段差を消すのに時間がかかるので、荒目の番手からガリガリ削ってます。(写真右)

1500番で全体を磨き終えたら、バフレックスの黒をスポンジに付けて水研ぎしていきます。(写真左)

2000番のペーパーを当てた後に艶出しに入っても小傷が消えずに苦労しますが、バフレックスで磨くと1500番の傷も消えてストレス無く簡単に艶出し出来ます。

コンパウンドでの艶出しは、タミヤの荒目→細目→仕上げ目→ハセガワセラミックコンパウンドの順で行ってます。

写真右は、研ぎ出し後の状態。ウレタンは塗装時間や乾燥時間も短いし、深みのある艶が出やすくて良いですね。鏡面を保ったまま乾燥出来るよう、もうちょっと色々試してみます。

フレームの下地処理

フレームは全体的にパーティングラインが目立つので、デザインナイフでのカンナがけやペーパーでキレイに処理しておきます。

フレーム内側には肉抜きの凹みがありますが、ここはポリパテで埋めておきました。最初は下部だけ埋めましたけど、意外と上部も目立ちそうなのでフレーム左右を接着した後で成形が面倒くさそうでしたけど、上部も埋めておいてます。

最終的に1000番のサフを吹いて、ポリパテ成形部分や合わせ目、パーティングラインがキレイに消えてるかをチェック。

パーツの合わせ目消し


フロントのウィンカー部分は2つのパーツを接着するようになってますが、ここは部品の合いが悪く、合わせ目がすごく目立ちます。

クレオスの「Mr.瞬間接着パテ」を盛りつけて、デザインナイフで大まかに形を作った後、800番のペーパーをかけて修正しておいてます。

その他、フロントフォークやブレーキキャリパー、チェーンカバーなども合わせ目を消しておきます。

ホイールの塗装

ホイールはライン状の塗り分けが必要ですが、ここは下地にラッカー系シルバーを塗り、上から塗ったエナメル系セミグロスブラックを拭き取ることで塗り分けてみます。

ホイールは最初にサフを塗装後、タミヤのTS-39シルバーを塗装し、その上からクリアーを吹き付けておきます。

クリアーを吹くのは、上から貼るマスキングテープを剥がした際にシルバー塗装もいっしょに剥がれるのを防ぐのと、セミグロスブラックを拭き取る際にシルバー塗料も拭き取ってしまうのを防ぐ為です。

その後外周を定規で測り、ホイールの直径に合わせたマスキングテープをサークルカッターでカットし、マスキングしていきます。

テープは多少誤差が出てくるので、1箇所切れ込みを入れてホイールに合わせながら貼っていきます。

外周のマスキングが終わったらエナメル系のセミグロスブラックで全体を塗装し、すぐにエナメル溶剤を含ませた綿棒でセミグロスブラックを拭き取り、下地のシルバーを露出させていきます。

端の方は先の細い綿棒で拭き取るとやりやすいです。マスキングテープを剥がした外周部分の振り分けラインも多少毛羽立ってたので、ここも綿棒で拭き取っておいてます。

最後に、ボルトをクロームシルバーで筆塗りして完成です。

メッキパーツの塗装

全てのメッキパーツには傷や汚れ防止の為、最初にメタルプライマーを全体に吹き付けてます。

ブレーキローター外周は、エナメルのスモークを塗って溶剤を含ませた綿棒で軽く拭き取り、多少汚し塗装を施してみました。

エンジン部のメッキパーツは、そのままだと仕上がりが軽すぎる感じがしたので、「SM04 スーパーステンレス」を部分的に吹き付け、エナメルのブラックでウォッシングしてます。

艶有りのクロームメッキパーツは、全てのパーツにスモークを吹き付け、多少輝度を下げてます。(写真右)

メッキパーツのゲート後処理

メッキパーツのゲート跡は、エンジンブロックなどつや消しメッキはタミヤのペイントマーカー「Xー11 クロームシルバー」を塗装。

マフラー等艶有りのくロームメッキパーツは、ハセガワのミラーフィニッシュを貼り付けておきました。ミラーフィニッシュを貼ると、殆ど分からない感じでゲート跡処理できます。

組み立て

ウィンカー部品はエポキシ系接着剤を使用。はみ出した所は綿棒で拭き取っておきます。メーター部分の透明パーツははめ込むだけにしてます。

ウィンカーは平行になるように気を付けて取り付け。

リアスイングアーム部分のB4部品は、底部を削っておかないと取り付けられなかったので、デザインナイフで軽く削っておいてます。(写真中・右)

テールランプのJ3メッキ部品は、目立たない底面はアンダーゲートになってるのに、なぜか目立つ上部は通常ゲートになっていて、ゲート跡が2箇所目立ってしまうのが謎です。(写真左)

でも、組み立ててしまったらゲート跡は見えなくなったので、どうでも良いと言えばどうでも良いんですけど。。というか、底面は覗けば見えるけど、上面は見えなくなるのでこれで正解なのかな。

ヘッドランプの透明パーツは外周を削らないと入らなかったので、多少リューターで削ってます(写真中)。バックミラー接着面は、真鍮線を埋め込んで強度UP(写真右)。

後はドンドン組み立てていきます。タンク部品は一部シャシーと干渉していたので、リューターで削って合わせてます。

シートパーツも写真矢印部分の、シャシーとのねじ穴が合わなかったので、プラバンで嵩上げしてネジ位置も少しずらして合わせてます。

またゴム部品のシート前方も干渉してたので、ここもカッターで削ってます。

CB750F

完成です。1/6スケールだと非常に迫力があって、エンジン音が聞こえてくるような、目の前に小さな本物のバイクがあるかのようなリアリティがあります!

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