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塗料の種類・特徴

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プラモデルを塗装するのに必要なのが、「塗料」。

絵の具やポスターカラー等ではプラスチックに塗料が付かないし、ホームセンターに売ってあるようなラッカー塗料だと、プラスチックを溶かしてしまう場合があるので、プラモデル専用の塗料を使う必要があります。

プラモデル用の塗料としては、基本的に「ラッカー系」、「エナメル系」、「水性アクリル」の3種類がありますが、クリアー塗装だけは「ウレタン」という塗料を使う場合もあります。

どの塗料を使えば良いのか、それぞれの特徴や、重ね塗りの相性などを紹介してみたいと思います!



● ラッカー塗料

まずは、最も基本となるのがこの「ラッカー系」塗料。

ラッカー系塗料はビン入りの場合、GSIクレオスから発売されている写真の「Mr.カラー」が最も一般的に入手可能です。以前は写真右の、とんがり帽子タイプのキャップでしたけど、今は左の様に普通のキャップに変更されてます。

他にはガイアノーツの「ガイアカラー」、フィニッシャーズの「フィニッシャーズカラー」等が、ラッカー系塗料として発売されてます。

ラッカー系塗料の特徴は、発色が良く、最も乾燥時間が早く、プラスチックへの食いつきも良く、乾燥後の塗膜も強い、という事。

塗料の伸びも良好で、筆塗り・エアブラシ共に問題なく塗装可能と、良いこと尽くめの塗料です。基本的には、このラッカー系塗料で塗装するのがベストだと思います。

塗膜が強いので、カーモデル等の鏡面塗装にも向いてます。

欠点としては、とにかくシンナー臭がきつく臭いので、換気に注意する必要があることでしょうか。

塗料を薄める場合はラッカー溶剤(Mr.カラー用うすめ液)を使い、水で薄める事はできません。

筆などを洗浄する場合は、Mr.カラー用うすめ液か、ツールクリーナー等より強力なラッカー溶剤を使用して洗浄します。

また、乾燥時間が早いので、筆塗りだと特に夏場は塗ってるそばから乾いてしまい、キレイに塗れない場合があるので、その時は乾燥時間を遅くする「リターダー」を混ぜてやると、塗りやすくなります。


また、GSIクレオスからは通常の「Mr.カラー」以外にもいくつかの種類のラッカー系塗料が発売されてます。


こちらの「Mr.カラー GX」シリーズは、Mr.カラーに比べて隠蔽力が高く、発色が鮮やかな塗料。

ホワイトやイエローなど、通常は隠蔽力の低い塗料でも、このGXシリーズだと、下地がブラック等の暗い色に直接塗ってもキレイに発色してくれます。

特に「GX1 クールホワイト」は形成色が黒の上に塗っても、かなりキレイなホワイトに塗装出来る(多少黒く沈んだ感じにはなります)ので、下地塗装としても非常に便利。

下地塗装に関しては、こちらのページにUPしてます。

それと、このGXシリーズの「スーパークリアーV」はリターダー成分が入っているのか、通常のクリアーより乾燥が遅いので、研ぎ出しには向いてないように思います。

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● エナメル塗料

エナメル塗料は、タミヤ模型から発売されているものが、最も一般的に入手可能です。エナメル塗料のスプレー缶は、どこのメーカーからも発売されていない状態です。

エナメル系塗料の特徴としては、塗料の伸びが良く、乾燥時間が遅く、筆ムラが出にくいという事。発色も良く、特にメタリック色は非常にキレイに発色してくれます。

塗料の伸びが良いのでスミ入れやウォッシング、ウェザリング塗装にも向いてます。

シンナー臭も比較的穏やかで、灯油と似たような臭いです。

塗料を薄める時は、タミヤの「エナメル溶剤 X-20」を使い、水で薄めたりすることは出来ません。

筆を洗う場合は、エナメル溶剤 「X-20」でも良いんですけど、ラッカー系の溶剤やツールクリーナ等でもOKです。

また、エナメル溶剤では乾燥後のエナメル塗料を溶かすことが出来ないので、塗装して乾燥してしまった塗料を落としたい場合には、リムーバーかラッカー系溶剤を使いましょう。

欠点としては、乾燥後の塗膜が軟らかいこと。特に艶あり塗装の場合、手で触ったりすると指紋がつく場合もあるので、注意しておいた方が良いです。

それと、エナメル塗料は浸透性が高く、特にウォッシングなどを行うとプラスチックが脆く、折れやすくなるので、細いパーツ等は注意しておいた方が良いと思います。

エナメル塗料は乾燥した後でも、上からコンパウンドをかけることが出来ません。コンパウンドをかけても、艶が出るどころか塗料が溶けて汚くなってしまいます。。

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● 水性塗料

水性塗料は、GSIクレオスとタミヤ模型から発売されています。
タミヤからは、以前は写真右の23mlビンが売られてましたけど、今は左の10mlビンしか発売されてません。

特徴としては筆を水洗いでき、シンナー臭も殆どせず、安心して使えること。また、専用溶剤を使うのがベストですが、塗料も水で薄める事が可能(水で薄めると乾燥時間が遅くなります)です。

水で薄めたり洗ったりすることが出来ますけど、塗料が乾いた後は耐水性になり水では溶けなくなります。

水性アクリル塗料は、殆ど絵の具感覚で気楽に取り扱い出来るのが最大のメリットだと思いますが、逆に言えばそれだけで後はあまり良いとは言えない気もします。

水性塗料は、塗料の伸びがイマイチで筆ムラが出やすく、乾燥時間もけっこう遅く、乾燥後の塗膜も弱めです。

また、特にメタリック色の発色が悪く、あまり金属感を感じられないのと、つや消し塗料はざらつくような感じの完全なつや消し状態になります。

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● ウレタン塗料


ウレタン塗料は、主剤と硬化剤の2液を混ぜ合わせることで、化学反応により硬化する塗料です。

写真はフィニッシャーズから発売されているウレタン塗料「GP-1」。

通常の「ラッカー」、「エナメル」、「水性アクリル」塗料は溶剤分が揮発することで固まりますが、ウレタンは化学反応で硬化するため、乾燥後の塗料の”ヒケ”がほぼ無いのが特徴(シンナーで薄めすぎるとヒケてしまいます)。

そのため、一度の塗装で塗膜の厚みを確保でき、吹きっぱなしでも独特な塗れたような艶を出しやすく、また原液を吹きつければデカールを侵す心配も無いので、研ぎ出し・鏡面仕上げに向いてます。

また、乾燥後の塗膜は非常に強固で、ラッカー系塗料よりも硬くなり、一度鏡面に仕上げてしまえばほぼ半永久的に鏡面状態を保てます。

ただし、塗料の食いつきはあまり良くなく、塗膜が非常に硬い事もあり、パーツを湾曲させたりするとヒビが入ったりすることがあるので、ちょっと注意しておいた方が良いです。

また、毒性が強いので換気には十分注意する必要がある他、2液を混ぜ合わせた後は作り置きが出来ず、すぐに使ってしまう必要があります。

乾燥すると非常に強固に固まってしまうので、エアブラシ塗装をした後はツールクリーナー等で、入念に洗浄しておきましょう。

ウレタンクリアーは扱いが多少面倒ですが、鏡面仕上げにするには最もベストな塗料だと思います。

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塗料の重ね塗り相性表

ラッカー、エナメル、アクリル塗料は、どれでも自由に重ねぬリできるという訳ではなく、組み合わせによって上塗りできる塗料と出来ない塗料があります。

以下は塗り重ねの対応表。

ラッカー エナメル 水性アクリル
ラッカー
エナメル ×
水性アクリル ×

・・・・重ね塗り可能
・・・・筆塗りの時は注意が必要
×・・・・重ね塗りは出来ない

△の「筆塗り時の時は注意が必要」というのは、下地の塗料を多少溶かしてしまうので、手早く塗らないと色が混ざってしまうと言うことで、エアブラシ塗装の場合は、ほぼ問題無く重ね塗り可能です。

一番確実なのは、下地をラッカー系塗料で塗装して、エナメル系塗料で上塗りするパターン。

エナメル溶剤はラッカー塗料を溶かさないので、塗装に失敗したりした場合でも、エナメル塗料だけをエナメル溶剤でふき取ることが出来ます。

また、下地にラッカー塗料を塗り、上からエナメル塗料をあえてはみ出した状態で重ね塗り、後から溶剤でふき取るという塗装方法も使えます。

基本的に下塗りにラッカー系を、上塗りにエナメルもしくは水性アクリルを塗ればOKです。



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